メディア「Medical Note」は始まりに過ぎない。メディカルノートが挑む、日本医療の改革の日々

株式会社メディカルノート
代表取締役社長 木畑宏一さん

「メディカルノート」という会社名を聞くと、医療Webメディア「Medical Note」を思い浮かべる方が多いはず。

Medical Noteのポリシーは「医師による確かな情報発信」。
それもそのはず、同社の共同創業者である木畑さん自身も、なんと「現役医師」。確かな医療情報を発信するために、同メディアのすべての記事が臨床の第一線で活躍する専門家へのしっかりとした取材をもとに作成されています。また、社員である専属の医療ライターが取材から執筆、公開までを手掛ける徹底ぶり。2015年3月のローンチ以来、着実に信頼性を高めているメディアなのです。

こうして症状や病気についてカンタンに検索できたり…

確かな技術・知見を持つドクターたちのインタビューコンテンツも充実しています。

インターネットには情報が溢れていますが「多くの患者さんが、正しい情報にたどり着けていないように感じています」と代表の木畑さんは言います。

「わかりやすく」「正しい」情報発信を、積極的に行っていこう。そしてドクターと患者さんとの「医療情報のギャップ」をできる限り少なくしていこう。
取材からも、そんな誠実な想いが強く感じられました。

Webメディア「Medical Note」の人気コンテンツは書籍化もされています。

これらメディア事業こそが、メディカルノート社のメインビジネス。
そう思っていた取材者は、今回お伺いしてそれが誤解だったことを知りました。同社社員さんのうち、メディア事業に関わっているのは約半数とのこと。

では、あと半数の方はどんな事業に携わっているのか。その答えを探ることで、メディカルノート社が手がけ、また拡大に向けて動いている「新たな取り組み」の姿が見えてきました。

メディカルノートが提供する「病院経営の処方箋」

木畑さんは、はじめにメディカルノート社のパンフレットを見せてくれました。

「病院運営にも、処方箋があります。」

このコトバこそ、メディカルノート社が手がけているもうひとつの事業の姿を示しています。それが医療や経営の支援を行う「医療プラットフォーム事業」。

木畑

医療従事者の多くの方々は「こういう医療をやりたい」という熱い想いを持っていますが、必ずしも経営・マネジメントのスペシャリストではありません。いわゆる医療コンサルティング事業を行う企業は数多ありますが、医療・経営両面において専門性を持つ集団である私たちだからこそ、実現できることは非常に多いと考えています。

そのアプローチは実に多彩。例えばクリニックの戦略的広報・PR、リクルーティング、経営分析・資本政策、そしてITテクノロジーを用いたシステム構築…

メディカルノート社では、医療のみならず、金融や経営、ITテクノロジー、マーケティング、採用・人事など実に多様なスペシャリティを持つメンバーが集い、様々な支援に挑んでいます。

それらの共通点は「医療をもっと良くしたい」という強い想い、ひとつです。

木畑

私たちが今特に注力しているのは「在宅医療」の分野における支援です。支援先クリニックと、地域医療機関や介護施設、訪問介護施設等とのスムーズな連携を促したり、また採用支援やバックオフィスの効率化などを行ったりすることで、ドクターの方々には診察、そして若手ドクターの教育という「本業」に専念いただけるよう取り組んでいます。

いち支援先クリニックを「きっかけ」にして、地域全体の医療環境を、患者さん・医療従事者双方にとって快適なものへと発展させて行くのが、メディカルノート社の使命。

木畑

長年ひとりのドクターが地域内医療を支えてきた地域も、日本国内には沢山あります。ドクターがご高齢であることも多く、後継者問題を理由に廃業してしまうケースも見受けられます。私たちはそうしたクリニックの「事業承継」支援として、開業する人と廃業する人とのマッチングも行っています。

さらにメディカルノートでは、ライフスタイルの変化等で現場から退いた看護師やドクターの復職支援にも力を注いでいるそう。

人材不足も、医療業界の大きな課題ですもんね。

若き木畑医師が目の当たりにした、日本臨床現場の”疲弊”

木畑

そうです。医学生の頃から、果たしてこの日本の医療制度は持続するのかと感じていました。国民皆保険は素晴らしいシステムです。一方で、国の財政は無論、高齢者が急速に増える今後、人材リソースが果たして足りるのか、と。

医学部を卒業し医師として臨床現場に出てからも、木畑さんは医療従事者のみなさんが疲弊している様子を目の当たりにし、問題意識を持っていたそう。

木畑

もちろん、ドクターの皆さまは素晴らしい仕事をされます。しかし同時に、激務です。患者さんが次々と訪れる中、どれだけ頑張ってもドクターがひとりあたりに提供できる時間は限られてくる…今、この段階でこの状況なら、未来はどうなるのか、と。

こうして、ひとりの医師として技術や経験を高めていくこと以上に、業界全体の仕組みを変革していくことに自身の使命を見出していった木畑さん。なんと医療の世界から飛び出し、マッキンゼー・アンド・カンパニーへ転職!木畑さんは、そこで2年半コンサルタントとして新たな経験を積みます。

木畑

医療から一歩外に出てみると、あらゆる業界でイノベーションが起こり、ビジネスモデルの進化が進んでいます。マッキンゼーでは医療系にとどまらず、海外IT企業のM&Aや大型小売店の売り場改革など、実に様々な業界のプロジェクトに携わり、多くを学びました。

その後、ハーバードに留学しMBAを取得。ビジネススクールでは「社会を良くするためのリーダーを担ってください」と幾度も教えられ鼓舞されたそう。それが木畑さんの意識を、さらに高めていくことになります。

ハーバード・ビジネス・スクールからインドの医療現場へ

医療の世界を飛び出し、異業種でのコンサルティングを学び、さらに国境をも越えていった木畑さん。海外で見聞きし、経験したことは、現在取り組んでいらっしゃる「医療プラットフォーム事業」を進める上で、重要な鍵となっているそう。

木畑

まずアメリカでは、驚くほど医師のキャリアパスが多彩かつ自由でした。日本だと医師がビジネスの世界へ飛び込むと驚かれるものですが、アメリカでは私と同じようにMBAを取得する医師は珍しくありません。

アメリカでは、医療機関経営における専門家の数も非常に多いそう。国の保険制度が異なるというバックグラウンドはあるにせよ、この医療ビジネスの先進性が木畑さんを刺激したのは言うまでもありません。

さらに木畑さんが大きなインパクトを受けたのは、インド・バンガロールにある、世界的に有名な心臓病専門病院「ナラヤナ・ヘルス」での経験でした。

木畑

アメリカで出会った友人が、ナラヤナ・ヘルス病院の理事長の息子さんだったんです!とても驚きました。卒業後は、帰国してユニゾン・キャピタルという投資ファンドで働く予定だったのですが、急遽彼に頼み込み、卒業後の数ヶ月その病院で働くことに決めたんです。

インドでは保険加入者がほぼ皆無。貧しい方は、重い病気にかかると死を迎えることがほとんど。そんな中、革新的なコストカット・オペレーション設計を実現することで、貧しい方でも治療を受けられるような環境を整備したのが「ナラヤナ・ヘルス」です。

木畑

私はとてもラッキーでした。わずか数ヶ月ですが、そこで目撃した全てが、医療への情熱に裏付けられた工夫、知恵に溢れていました。生まれた頃から日本の医療制度に親しみ恩恵を受け、また自らも医師として日本の医療現場で仕事をしてきた私にとって、そこでの経験はまさに常識を覆す発想の転換の源となったのです。

エンジニアもディレクターも皆「医療従事者」です

こうして話を伺うと、メディカルノート社が「メディア企業に留まらない」ことがよく理解できます。メディアはあくまでも、同社の目指す理想に向けての第一幕に過ぎないのですね。

木畑

メディア「Medical Note」に共感してくださるドクターも非常に多く、実にたくさんの協力を得ることができています。「メディアを見て多くの患者さんが来院してくれたよ」という声もいただきます。それはとても嬉しいこと。でも、それは始まりに過ぎません。

患者さんと医療従事者。双方にとって、もっともっと良い医療を。その理想にゴールはないし、変化し続ける社会に適応し続けながら、メディカルノートの事業も変化し続けるのでしょう。

事業規模は勢いよく伸びており、オフィスも今年4月に移転したばかり。

木畑

メディカルノートのメンバーにはいつもこう言っています。「我々は皆、医療従事者なんだ」と。医師や看護師ではなくとも、医療従事者として医療現場に真摯かつ誠実に向き合うんだ、と。

エンジニアも、ディレクターも、皆「医療をよくするために自らの能力を発揮する」医療従事者だということですね。

木畑

ええ。ですから、入社後は支援先の病院・クリニックでの実地研修を受けてもらいます。医師の診療の場に同席するなどして医療の現場を体験し、現場への理解を深めてもらうためにこのような研修を用意しています。
医師は現場で何を感じ、何を考えているのか、困っていることや必要としていることはなにか…そうしたリアルを見て、感じて、知ってもらい、自らの仕事に活かしていってほしいと思っています。

それを知らなければ、机上の空論になってしまいますから、と木畑さん。ちなみに木畑さんご自身も、経営やクリニック支援の傍ら、必ず週に1度は医師として臨床現場に出ているそうです。

ライターも社員として抱えてらっしゃるんですね。メディア運営企業だと、ライターを外部委託しているケースも多いと思いますが(同じ職業だから、やっぱり少し気になっちゃいました)。

木畑

我々にとって、「質」こそが生命線です。正しい医療情報を発信しなければ意味がありません。ですから当社ライターは医療に関するトレーニングを経てプロフェッショナルな医療ライターとして教育された社員によって構成されています。

「もちろん時間はかかりますね。量産もできません。でも速く量産してPV上げて、なんていう考えはありません」と木畑さん。その考えこそが、読み手、さらには協力してくれるドクターたちにも伝わり、メディアの価値が上がっていくのでしょうね。

メディカルノートが求める理想の仲間の姿とは

木畑

もちろんビジネスですから「お金を稼ぐ」必要も、当然あります。私たちは慈善団体ではありませんし、ビジネスとして継続できなければ本末転倒です。しかしどのようなシーンにおいても、医療に対して真摯に取り組む、その軸だけはブレちゃいけないと考え、経営し、マネジメントしています。

メディカルノートの採用チームのお二人です。

木畑

むしろその想いがあれば、多くの方が活躍の可能性を見出せるでしょう。当社には、前職で医療に従事していたメンバー以外にも、エンタメ系企業やメーカー、金融系やコンサル会社など、実に幅広い業種から転職してきてくれたメンバーがいます。皆、何らかの得意分野を持ちながら、メディカルノートを通じて「医療従事者」として貢献してくれています。

木畑

今後は、開発技術を持つメンバーなど、よりITテクノロジーに精通した仲間にも多くジョインしてもらいたいですね。医療機関ごとにIT課題は膨大にあります。それはWebサイトの改善といった小さなものから、多数の医療機関・そのシステムを連携させるといった大規模なものまで様々です。その解決に、自身の技術を用い、医療に貢献したいと思うエンジニアがいらっしゃれば、ぜひお会いしたいです。

実際、メディカルノートの想いに共感して入社するエンジニアは、着々と増えつつあるそうです。きっとこれを読むエンジニアさんの中にも、興味を持ってくださる方がいらっしゃるはず。

そんな話をしているうちに、あっという間にお時間が経過してしまいました。
次の打ち合わせへと颯爽と去っていくお忙しい木畑さんでしたが、取材中も撮影中も、とにかくずっとにこやかかつ穏やかでありながら情熱を持って話してくださいました。

ああ、「この人となら、軸がブレることなく、医療に貢献するという目標を見失うことなく、一緒に働ける気がする」そう思って入社を決める方、きっと多いんだろうなと心から思いました。

木畑さん、そしてご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました!

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現在株式会社メディカルノートでは以下の職種を募集中

・新規サービスのWebエンジニア
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会社名 株式会社メディカルノート(英文名:Medical Note Inc.)
代表者 木畑 宏一(代表取締役社長)
井上 祥(代表取締役)
設立 2014年10月
所在地
150−0002
東京都渋谷区渋谷3-11-11IVYイーストビル9F
事業内容 メディカルノートプラットフォーム事業
医療プラットフォーム事業
運営サービス 医療情報をわかりやすく「Medical Note」
医療資源を未来につなぐ「Medical Note 事業継承」
在宅医療の診療支援「Medical Note 在宅支援」
医療現場のハンズオン支援「Medical Note コンサルティング」
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