会議スペースだけじゃない。スペイシーが考える「眠れるアセット」の可能性。

株式会社スペイシー
代表取締役 内田 圭祐さん

世界最大級のベンチャーキャピタル「500 Startups」から、日本初の投資を受けたとして話題になった会議室のシェアサービス「スペイシー」。情報感度の良い方ならご存知のはず。

このサービスのスゴいところは、企業や不動産オーナーが持て余している「遊休スペース」の有効活用という発想。遊休スペースをシェアリングすることで、「スペイシー」は、好立地・駅近の会議室やレンタルスペースを気軽に「格安」で借りられる仕組みを作り上げたんです。

2016年には、GOOD DESIGN賞も受賞。
平日の日中なら、100円から500円というワンコイン価格で借りられる部屋も!15分単位で借りられるので本当に手軽です。「うるさくて情報漏洩の危険性があるカフェより、レンタルスペースの方が会議しやすい」と考えるビジネスパーソンも増えていて、遊休スペースの思いがけない収益化に喜ぶ不動産オーナーさんも増えているんだとか。

アプリでサクサクっと手軽に借りられるのも、魅力のひとつ!

さて、今回は、そんな素敵なサービス「スペイシー」を手がけている株式会社スペイシーさんへお邪魔してきました!

場所は、目黒駅からほど近い場所にある…「印刷工場の2F」。
ヒミツ基地みたいでとってもオシャレ!ちなみに、1Fにはセルフドリップ専門のコーヒーショップがありました。

室内に入ると、何やら会議中。みなさん、和やかでいい雰囲気です!

意外!サービス誕生のきっかけは「教育への想い」でした

サービス誕生の経緯はどのようなものだったんですか?

内田

実は、僕らはもともと、教育の動画配信事業を立ち上げたいと思っていました。育った環境や場所、経済事情などで受けられる教育に大きな差があるという現実を、インターネットを使えば打破できるのではないかと考えていて、うまく世の中のアセットを活用・シェアし、お小遣い程度の出費で、多くの人が質の高い学習を受けられるようになればいいな、と。

そんな内田さんが事業を通して叶えたい未来は「人々の生産性が上がり、皆が幸せになる世の中」だったそう。そこに向かうためのひとつのプランとして、動画配信事業に興味を持った、というわけです。

内田

で、その実現に向けて話し合いをしている時、ぼそっとエンジニアが言ったんですよ。「そういや、今僕らがいるこのオフィスを夜間に貸し出したらお金になるね」って。すごく面白いなと思いました。遊休スペースがシェアできるようになれば、僕らみたいに「アイデアの種」を具現化しようとしている人たちにとって、いい「場」の提供ができるな、と。

「場」を提供することは、人々の可能性、眠れるポテンシャルを引き出すトリガーになり得る。それは、自身の夢である「人々の生産性が上がり、皆幸せになる世の中」の実現にもつながるのではないか、と内田さんは考えました。

内田

最初、自分たちが働いているオフィスを使って「実験」をしてみたんですよ。営業時間以外の夜間や土日祝日は、レンタルスペースとして解放することにしました。すると、代々木近くの好立地だったことも影響して、想像以上に予約が入り、驚きました。結果、賃料を大きく上回る売上を得ることができたんです。

この他、複数の物件で「実験」を重ねた後、ニーズがあることを確信した内田さんたちは、サービスの立ち上げを本格的にスタートさせることにしました。

「ワンコインで部屋をレンタル」という消費行動の誕生

今、「スペイシー」の利用者数は延べ60万人、予約可能な貸しスペースは1330件を突破していますが、サービスリリースからここまで、順調でしたか?

内田

そうですね、じわじわ伸びているという感じかな。やっぱりまだまだ会議室を借りるシーンというと、大規模な会議だとか総会、説明会、セミナーなどのイメージですよね。「気軽に部屋をレンタルする」っていう消費行動は、まだ生まれたばかり。これからです。

人々が「スペイシー」を知るきっかけの多くが、例えば「貸し会議室 新宿 格安」といったキーワード検索からなのだとか。

内田

セミナーを開催するための場所を探している時に、弊社サービスを見つけてくださるケースが多いみたいです。「オフィスの近所にすごく安い部屋がある!これなら普段から使えるじゃん!」って。

「面接や面談、打合せをするスペースの不足」は、多くの企業で課題となっているそう。言われてみれば確かに、会社員の方々がカフェなどでミーティングや商談をしているシーン、よく見かけるなあ。

内田

カフェを利用するのと同じくらいの金額なら、よりセキュアな環境の「個室」を借りたい、と「スペイシー」を利用してくださる方は多いですね。それこそ、自社会議室を押さえるような感覚で。とても嬉しいです。

ちなみに会議スペースが不足している企業が多い一方で、将来的な組織拡大を視野に入れ、広めのオフィスを借りたスタートアップ企業が「オフィススペースを余らせている」ことも多いそう。そうした企業に「スペイシー」の活用を提案するととても喜ばれるんだとか。

内田

まさにアセットの共有ですね。こうして、まずは多くのビジネスシーンで「スペイシー」が当たり前のように利用されるよう、まだまだ数多く眠っているであろう遊休スペースを発掘し「在庫」を増やすことが当面の課題です。

ちなみに、貸し会議室事業を展開している企業にも、「スペイシー」の存在は喜ばれているのだとか。一般的に、イベント等で貸し会議室を借りようとする場合、少なくとも予定の2週間前までには会場を押さえておくのが常です。そのため、直前になればなるほど予約が入る可能性が下がり、結果、賃料収入がゼロになるケースが少なくないそう。そんな時に力強い味方になってくれるのが「スペイシー」!

内田

「直前の空室」もいわば「遊休スペース」ですよね。私たちはそれをまとめて低価格で買い取らせていただき、「スペイシー」で貸し出しているんです。

なるほど!とてもいい協力関係なんですね。
他にも、お客さんが入らない時間帯のカラオケ店や居酒屋、英会話教室などなど、いろんな遊休スペースが「スペイシー」にズラリとならんでいます。

新たな資産運用法という側面も!

内田

最近、不動産投資目的で物件を借り、「スペイシー」を活用してくださるビジネスパーソンの方も少しずつ増えてきているんですよ。

え、投資ですか!?

内田

はい。いわばAirbnb、日本でいうところの「民泊」のビジネス版みたいな感じです。例えば、都心の小さな事務所用物件を借り上げ、「スペイシー」で貸し出せば、運用次第でなかなかの利益を得られるんですよ。

気軽に安くスペースを借りられる「スペイシー」は、稼働率が非常に高く、収益性も高いんだとか!なるほどー!
ちなみにスペイシーでは、そうした投資家の皆さん向けのセミナーも頻繁に行なっているそう。オフィスには色々な種類のリーフレットがありました。

内田

こうした事例が増えていけば、ビジネス領域における「スペイシー」の存在感はもっともっと増していきます。レンタルできるスペース、つまり「スペイシー」の在庫が増えて、「気軽に部屋を借りる」という消費行動が当たり前になっていけば、将来的には主婦の方が自宅の一室を「スペイシー」で貸し出す、みたいなケースも出てきて、利用シーンもバラエティに富んだものになっていくかもしれませんね。

このロゴステッカーをあちらこちらで見かける日も、なんだか近そうです。

眠れるスペース、眠れる人々の可能性…両方を発掘したい

いやあ、なんだか想像以上に色々な側面があり、驚きました。

内田

「スペイシー」は、眠れる遊休スペースをシェアする、というシンプルな仕組みです。このサービスを通じて、人々の眠れる可能性やポテンシャルが発掘されたらとても嬉しく思います。

「個人や法人の皆さんが「スペイシー」でスペースを貸し出すことで、毎月ちょっとした利益を出すことができれば、個人なら、それを新しい習い事に使えるかもしれないし、休息に充てられるかもしれない…。法人なら、それを社員向けの福利厚生に充てることができるかもしれない。そこにはいろんな可能性がある」そう、内田さんは言います。

内田

労働によるものではない収入を簡単に手に入れられるような仕組みができればいいなあ、と思っています。お小遣いは少しでも多いほうが嬉しいでしょ?勤務時間が減ればストレスも減るし、時間に余裕ができる分、気持ちも豊かになると思うんです。なにかに挑戦しよう、という気持ちの余裕が出てくるかもしれないし。そうすれば、思いがけない自分の可能性に気付けるかもしれないですよね。

そう話す内田さんの表情はとても穏やかで、とても情熱に満ちたものでした。

内田

また、ユーザーさんにとっても、可能性を花開かせる場所として「スペイシー」を活用してもらいたいんです。気軽にアイデア共有をしたり、共同作業をしたり、ワークショップをやってみたり…やりたい、と思ったことがすぐ取り組める「場」が「スペイシー」で提供できれば、人生ってもっと楽しくなると思うし、もっとイノベーションが起きていくと思います。

「自分を卑下したり、可能性を否定するのではなく、誰もが自らを価値があり、可能性に満ちた存在だと思えるような世の中にしたいんです」と穏やかながらも力強く内田さんは話してくださいました。

「よくデザインされたエコシステム」という印象は持っていましたが、まさかこんな熱い想いが込められているなんて…取材者は思わず、じーんとしてしまいました。私もなんか新しく挑戦してみようかな…!

「Ruby技術」というアセット、無料公開予定です

写真はスペイシーのインターン生さんです。

ちなみに同社のチームメンバーは現在、エンジニアが4名(リモート勤務の方含む)・企画営業担当が4名という体制だそう。その他にも、パートタイムで働いているスタッフやインターン生が数名在籍されています。

今後、更に組織を拡大していくと思いますが、仲間に求めるマインドってどんなものですか?

内田

「根拠のない自信」でしょうか。一番大切なのはそこかな。根拠なんかなくても、自分自身の可能性を信じている人。そういう人に仲間になってもらいたいんです。

おおお!素敵ですね。でもある程度の技術力は必要でしょうか。例えば、エンジニアさんとか。

開発中の正社員のエンジニアさんもニコリ!楽しそうです!

内田

そうそう、エンジニア採用といえば、今新しい取り組みを考えているんです。仲間の外部エンジニアが、最近「もう少ししたら、エンジニアを育てることに力を入れたい」と言っていて。彼と一緒に、無料のRuby教育動画を作り、提供しようと思っているんですよね。そして、それを見て技術習得した方の中から、うちに入社したいと申し出てくれる人が現れたらいいな、と。

へえー!当初目指されていた動画配信事業と重なってきましたね!

内田

そういえばそうですね(笑)。もちろん、うちに入社してくれなくたっていいんです。彼が教えるRuby開発を動画で学び、技術を習得して自信を持ってくれる人々が増えたら、それは世の中の財産になりますからね。

「すべてのアセットが効率的にシェアされて有効活用されたら、世の中はもっと暮らしやすくなるし、もっと人々の気持ちは豊かなものになっていくと思うんです」と語る内田さん。皆さんが事業化されている「遊休スペース」は、アセットのひとつに過ぎないわけですね。

写真左のイギリス人の彼は、慶応大学に留学に来ている交換留学生。ここでインターンとして働きながら英語レッスンも開いているとか。ここでもしっかりアセット活用!

「スペイシー」という事業の裏側に潜んでいた、アツく優しい想いを聞くことができて、取材者はとても幸せな気持ちになりました。アセットを活用することで無限に広がる可能性。これからが本当に楽しみです…!

内田さん、今日は本当にありがとうございました!

スペイシーで現在求人中の職種について
現在スペイシーでは以下の職種を募集中

・Rubyエンジニア
・サービス運営・企画・ユーザーサポート
 

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会社名 株式会社スペイシー
代表者 内田 圭祐(代表取締役)
設立 2013年10月
所在地 本社
153-0063
東京都目黒区目黒2-11-3 2階 C号室
事業内容 会議室シェアサービス「スペイシー」の企画・開発・運営
運営サービス Spacee 貸し会議室・レンタルスペースの予約サイト
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