Webディレクター必見!Google Analyticsを使ってスマホサイトの課題を発見する5ステップ【小川 卓】

    
2013/11/05
    


アクセス解析ツールといえばGoogle アナリティクス!という方は多いでしょうが、スマホサイトに最適化された設定を行っていなかったり、そもそもレポートを見ていなかったりというケースもちらほら。

今回はそんなものすごくもったいない事をしてしまっている方々のための「Google アナリティクス × スマホサイト」で見るべき、5つのステップで分かりやすく紹介します。

■今回紹介する5つのステップ


01:デバイス / OSごとの離脱率・滞在時間・CVR

スマホサイト・アプリに限らず、PCサイト以上にデバイスやOSの種類にサイト内の行動が依存します。以前分析していたサイトでは、Android4.0だけ直帰率が高いという課題がありました。


調査をしてみると、なんとAndroid4.0に関してのみ一部ページのFlashが正しく動作していないということが判明。

原因を特定して改修することで、Android4.0の端末の離脱率は大きく下がり、コンバージョン率も改善することができました。


デバイス / OSに依存する問題が無いかを瞬時に把握できるカスタムレポート

以下にデバイスやOSごとに問題ないかを確認するために、定期的にチェックできるカスタムレポートを用意しました。

ワンクリックでみなさんのGoogle アナリティクスにも反映できるので、ぜひ利用してみてください。

OS×バージョンチェックカスタムレポート

※上のリンクをクリックすればすぐに利用できます(Googleアナリティクスにログインしている必要があります)


02:ページごとの平均表示時間

スマホからのアクセスの場合、PC以上に表示時間が気になる事は皆さんご存知の通り。

回線環境に依存するため防ぎきれない部分はあるのですが、やはり表示に時間がかかるページは離脱が高くなる傾向があります。

以下はあるスマホサイトのページ別の滞在時間と離脱率を散布図としてプロットしたものです。表示時間が長くなるごとに、離脱率が上がっているのがわかるかと思います。


流入が多い かつ 直帰率が高いページを改善するとの同じ考え方で、アクセス数が多く、表示時間が長いページを改善することでサイト内の回遊が進む可能性が高まります。

Google アナリティクスでは「行動>サイトの速度>ページ速度」のレポートでページごとの平均読み込み時間を確認することができます。


更に細かい情報をチェックするために、「技術」のタブを押すと、表示時間の内訳を確認することができます。詳しい説明に関しては省きますが、どの数値が高いかによって改善ポイントがより具体的に見えてきます。



分からなくなったら「速度の提案」レポートがオススメ

どのページが表示に時間がかかるかわかったが、どのように改善すれば良いかがわからない、あるいは、どこから手をつければよいかがわからないという事も多いかと思います。

実はこれを解決するための便利なレポートがあります。それが「行動>サイトの速度>速度の提案」という最近できたレポートです。

このページ内にある「Page Speedの提案」の列にあるリンクをクリックすると別ウィンドウが開き、自動的にページを解析し、改善ポイントを提案してくれるという非常に優れた機能です。




03:スマホならではの目標設定を

PCサイトとスマホサイトで目標として設定しているページやアクションを一緒にしていませんか?

一緒でも大きな問題はないのですが、スマホならではの目標が存在するケースもあるので要チェックです。

利用者もサイトも同一でも、デバイスが違えば利用する方法も変わる。


例えばある飲食情報サイトを例に取りましょう。

PCサイトではお店を探すために、検索を行い、お店を見つけて、電話あるいはネットで予約を行うケースが多いかと思います。

しかしスマホの場合、上記のような行動も多いですが、PC以上にお店の場所を探すために地図ページを開くということが多いというデータが出ています。

この場合PCサイトにおいてもっとも大切なのは、お店の詳細ページにたどり着く 及び 電話あるいはネット予約になり、スマホサイトの場合は地図を閲覧するということになります。


デバイスによって行動が違うということは、サイトのつくりや伝え方も変わってくるはず。

ぜひ、一度PCとスマホで行動の違いを把握しましょう。


04:スマホアプリにおける「流入元」分析手法

スマホアプリの分析もGoogle アナリティクスで行うことができます。が、スマホサイトとアプリでは取得できるデータにいくつか違いがあります。

最も大きな違いは「流入元が取れない」という点。

スマホアプリの分析をGoogleアナリティクスに任せた場合、通常App StoreあるいはGoogle Playからのダウンロードし、デバイス内でアプリという形で起動を行うアプリについては「ユーザーの流入元」を取得することができないのです。

これでは「どのサイトからダウンロードされたのか?」や、「流入元によるアプリ内行動に変化は無いか?」といったデータは把握することができません。

しかし、これらを(ある程度)解決する方法がありますので、以下でご紹介します。

Google Playの情報をアナリティクスへつなぎ込んで自動計測

(上記画像はGoogle Analyics 公式ブログより)

実はGoogle Playに関しては、詳細レポートをアナリティクスに取り込むことができるようになっています。

以下手順に従ってGoogle PlayアプリとGoogleアナリティクスの既存プロパティをリンクさせれば利用可能です。

■Google PlayとGoogleアナリティクスの連携しての「流入元」確認方法

  • アナリティクスのページ上部「アナリティクス設定」から「アカウントとプロパティ>プロパティの設定」を選択
  • 「Google Playデータの取得」の切り替えボタンを”オン”に変更
  • 表示したいアプリを選択して、適用

参照:Google アナリティクスと Google Play のリンク設定
※アプリ用に作成したアナリティクスアカウントからの設定となります(Webサイト用アカウントでは設定不可)


App Store/Google Play共通で使える「流入元」確認方法


少々強引ですが、自社でダウンロードページへのリンクを設定している箇所ならば計測もできます。

イベントトラッキングや短縮URL、あるいはリダイレクトページを用意することで、リンククリック数のカウントによって代替的に計測することが一部可能です。


05:スマホアプリ計測における見るべきポイント

アプリのダウンロード数が、主にストア内での掲出順位に大きく影響されることは皆さんご存知の通り。

この辺は検索エンジンと似ていまが、だからこそ常に順位とダウンロード数の関係は把握しておくようにしましょう。


上記はあるアプリの順位とダウンロード数の散布図になります。

順位を上げるための取り組みがどれくらいダウンロード数に影響を与えるのか、そしてダウンロード数が極端に増えた・減った日に関しては、Google アナリティクスでサイト内の行動がどのように変化するのか。

ダウンロード数が上がった要因の特定にも利用することができます。

アプリ内での挙動計測には要注意

また、スマホアプリに関しては、ガワネイティブ(アプリのようだが実際のコンテンツはWebサーバ上にあるタイプ)でない限り、ページ単位での計測がそのままではできません。

そのため、面倒ですがアクション発生時にGoogle アナリティクス側に擬似ページ名を送る必要があります。

今までは自動で送られていたURLとTitle名を手動で設定する必要があり、この際のページ名の付け方は分析をする上で非常に大切なものとなっていきます。

必ずURLのディレクトリー構造に近い形で、アクションをしっかり分類しておきましょう。

■アクションの分類例
特集ページA2013年9月版(NG) ⇒ 特集_ページA_201309(OK)

上記のような形で、アンダースコアやコロンなどを使って階層構造にしておきましょう。後ほどレポート内での検索やアドバンスセグメントの設定がとても楽になります。

最後に:まとめとふりかえり

今回はスマホを意識した分析方法を紹介してきましたが、最も大切なのは「PCとスマホでのデバイスならではの違い」そして「ユーザーの行動の違い」を考えて、それにあった設定や実装、レポートの閲覧を行うことです。

多くのサイトではフィーチャーフォンよりスマホのアクセスが増えてきて、更にPCサイトよりアクセスが多いケースもあるでしょう。

今後もスマホシフトは進んでいく中で、改めてGoogle アナリティクスでの設定や見方を考えてみてはいかがでしょうか。

本記事がその参考になれば幸いです。

著者:ウェブアナリスト 小川 卓

1978年生まれ。ロンドン大学・早稲田大学大学院卒業。リクルートにてウェブアナリストとして活躍し、現在はサイバーエージェントに勤務。2010年8月にソフトバンククリエイティブ社より『ウェブ分析論』を出版。様々な媒体・団体で執筆活動や講演活動を行い、精力的に活動するウェブアナリスト。


(編集 中村 健太)

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