動画でWebサービスの魅力を120%伝えるときに意識したい7つのポイント

    
2013/06/11
    

introduction-movie-01 あなたのつくったサービス、ユーザーにちゃんと届いてますか?

いくら便利で素敵なサービスでも、あなたのサービスにはじめて触れたユーザーには、その良さが簡単に伝わりません。作った本人が想像する以上に伝わっていないことがほとんどです。

そんな時にどう伝えるか?最適な方法の1つが、「サービス紹介動画」です。今回は紹介動画を作る際に意識したいポイント7つと、各ポイントごとの事例を厳選してご紹介します。

Webサービス紹介動画を作るときに意識したい7つのポイント

1.動画は30秒〜2分以内で作る
2.思い切ってシンプルにまとめる
3.利用シーンを明確にする
4.演出にこだわり、「おっ?」と思わせる
5.BGM・SEにこだわる
6.照明にこだわる
7.レンズを使い分けて、印象的な動画に仕上げる

この中でも特に意識したいのが「1.時間」と「2.シンプルさ」です。各ポイントごとに事例を用いて解説していきます!

1.動画は30秒〜2分で作る「iCracked」

動画が長すぎるとユーザーは飽きてしまいます。飽きさせない長さを意識し、30秒〜長くても2分でまとめるようにしましょう。

短くまとめたお手本として取り上げたいのがiCracked。iCrackedは全米にネットワークを持つiOSデバイスの修理サービスです。2012年3月、Yコンビネーターから出資を受けたことでも有名になりました。

iCrackedのサービスはiPhoneやiPad、iPodに対応しています。

Icracked 利用者はWebサイトからリクエストを送信。


Icracked2 すると全米中のネットワークから、利用者に最も近い技術者がマッチングされます。

Icracked3 技術者が持ち主のもとに派遣されてその場で修理してくれる、というサービスです。


Icracked4なんと99年保証。動画の最後にサラッとすごいことを言います。競合サービスとの差異が際立っていますね。


Icracked5
この動画、ここまでなんとたったの30秒。30秒でサービスの概要がこれだけ分かるのは素晴らしいです。ここまではいかなくても、できるだけ30秒〜2分以内にまとめられるよう、心がけましょう。



2.思い切ってシンプルにまとめる「Gmail」

こちらはスタートアップではありませんが、秀逸過ぎるので四の五の言わずにご紹介します。Gmailを使っている人にはもはや欠かせない存在となった「重要な未読メール」です。Gmailに新機能が実装された時の宣伝動画です。

Gmail priority 大量に届くメール。重要なメールを見逃していませんか?という問いかけから動画は始まります。

Gmail

今までは1つの受信トレイで管理していたものを3つのエリアで区切ることにしました。
Gmail2
メールマガジン(SPECIAL OFFER)や恋人からの大切なメール、どちらが重要かGmailがちゃんと判断してくれます。
Gmail3
返信を行うと……

Gmail4 このように重要度が上がっていく仕組みです。

Gmail5
重要度の設定がおかしい(Gmailが自動設定しきれなかった)メールを「重要な未読メール」から外すのも自由自在。

Gmail6
そんなGmailの新しい機能、「重要な未読メール」でした(動画内リンクをクリックでちゃんとランディングページに飛びます)

Gmail7
この新機能が実装されたタイミングでは、Gmailにはまだ一つのメールボックス(受信トレイ)しかありませんでした。一つの画面で3つの異なるリスト(重要・スター付き・すべてのメール)が同居することに違和感を抱いたユーザーは多いはずです。

誰も見たことがないようなサービスや新機能は、シンプルに売り込もう


いままでになかったモノの価値を説明し、受け入れて貰うのは大変難しいものです。しかし、それが素晴らしいものであるならば、なんとかしてユーザーに届けたいと思うはず。この場合、余計な装飾は施さず、シンプルな動画を作りましょう。誰も見たことがないようなサービスや新機能は、Gmailのように、シンプルに売り込んだほうが届きます。

この紹介動画はうまく説明できている大変秀逸な動画と言えます。



3.利用シーンを明確にする

利用シーンを明確にするのも重要です。
ここでは日本のクラウドファンディングサービス、CAMPFIREを取り上げます。

クラウドファンディングとは不特定多数からお金を集め、(主に)個人の目的を達成するための仕組みのことです。

クラウドファンディングを知らない人向けに、かなり事細かく動画の中で説明を加えています。

Campfire
自主制作映画のクラウドファンディングを例に、さまざまな事例を紹介することでユーザーへの訴求力を高めていました。

Campfire2
このように、「どういうユーザに使ってほしいと思っているのか」明確にすることは重要です。



4.演出にこだわり、「おっ?」と思わせる

こちらも日本のスタートアップWHILLです。米国のインキュベーター、500 Startupsのインキュベーションプログラム「Bacth 6(第6期)」にも2013年4月から参加している、新進気鋭のスタートアップです。

動画は演出をこだわりぬいたもの

なんだかよく分からないデバイスが映るところから動画は始まります。
Whill
車輪……?のようなものが付いています。いったい何でしょうか。

Whill2 これは座席?

Whill3
よくわからないデバイスと向き合う男性。
Whill4
おもむろに男性はデバイスの中に乗り込みます。え、これ乗り物なの?
Whill5
ハンドルに手を置くと動き出しました。車椅子だったんだ!
Whill6
小回りだって自由自在。
Whill7
「WHILL type A – Sidewalk EV」という製品名が映ったところで動画は終了。
Whill8
WHILLの動画では、全貌を徐々に解き明かしていく(最後に「車椅子だと分かる」)構成です。「シンプルさ」とは真逆の演出手法ですが、ここまでプロダクトデザインと動画の雰囲気・演出が統一されていれば話は別です。興味を惹く演出の勘所を押さえた、素晴らしい紹介動画だと言えます。



BGM・SEにこだわる

次はembarkというサービスですが、BGM・SE(効果音)が特徴的な動画です。

embarkは目的地までの地下鉄の乗り継ぎ方、所要時間を調べるアプリです(Wi-Fi環境でも使えるのがポイントです)。動画の舞台はニューヨーク。1分1秒が大切なアメリカ経済の中心地です。
Embark
男性が太鼓をたたき始めるとなり出すBGM。
Embark2
列車遅延のお知らせを知らせる通知が届きました。ここで鳴るのはiPhoneユーザーにはおなじみ、トライトーンのSE。
Embark3
地下鉄でもパーカッションが。リズムもぴったりです。
Embark4
サービスの魅力を伝えるのに、魅力的なBGM・SEは欠かせません
良いBGM・SEを探している人はSoundcloudMixcloudなどで探すと良いでしょう。クリエイティブコモンズに登録された、商用利用可能・改変利用可能なBGMも多いです。

照明にこだわる「WISTIA」

照明(どうやって被写体を照らすか、どのように光を当てるか)もこだわりたいポイントのひとつです。
ここでは、動画解析サービスを手がけるスタートアップ、WISTIAの事例をご紹介しましょう。

なんとなく雰囲気のいい動画。実はこれ……

Wistia
こんな立派な照明を当てて撮っているんです!どうりで人の肌がフワッとして見えるわけだ……。

wistia2
(ブログ「Wistia Webinar: Why Pro Video Hosting?」内の動画から引用)

照明を意識しながら、彼らの動画をご覧ください(動画は公式サイトからのみ見れます)。かなり面白い内容で、無限ループするので一見の価値ありです。
Wistia3 まるで手タレかと思うほど綺麗に照明が当たっています
Wistia4室内なのにこの照明の当たり方は見事です。さすが動画を扱うWebサービス。こだわりのポイントが違います。
Wistia5
(本筋からはズレますが、照明の当て方以外にもたくさんのこだわりポイントが隠されています。MacbookProにマジックで書き込んじゃう=ツッコミポイントを残しておくことや、シャンパンの開栓・ビデオラックの倒壊=次の動画を見る動機付けなど、作り込み方が王道的で、とてもレベルの高い公式動画です。ぜひ公式サイトで見てみましょう)

公式サイト

WISTIA

ここまで押さえておけばサービス紹介動画はバッチリなのですが、最後にもう1つだけ、サービス紹介動画作成のポイントを押さえておきましょう。それは、カメラのレンズにこだわることです。

7.レンズを使い分けて、印象的な動画に仕上げる「Google Glass」「BASE」


実写系のサービスを2つ続けて紹介します。その前にすこし、カメラの基礎知識を覚えておきましょう。

一眼レフで動画を撮ろう

最近の一眼レフカメラには、動画撮影機能を備えたものが増えてきました。デジタルビデオカメラとの違いは、一言で言えば「レンズが取り替えられるかどうか」です。レンズを変えることで豊富な表現ができるようになります。

レンズの焦点距離や明るさで表現はガラッと変わる

人間の視野は、35mm判のカメラレンズ換算で焦点距離50mmと同程度とされています。カメラが好きな方は「標準レンズ」をご存じかと思いますが、人間の視野=標準レンズと考えていいでしょう。
標準レンズよりも焦点距離が短いと、より視野が広くハッキリとした映像が撮れます。
逆に焦点距離の長いレンズは狭い領域しか撮れないのですが、ピントが合っているところ以外はボケた、どこか印象的な映像になります。レンズを変えると動画の世界はガラッと変わります。
(本当は焦点距離以外にも絞りや被写体との距離関係、レンズ自体の明るさなど、さまざまな要因が絡んできます)

具体的な例を見ていきましょう。

広角レンズを使った異世界な雰囲気の演出「Google Glass」


焦点距離の短い広角レンズ(16mm〜22mmなど)を使うと、人間の視野を超えた、視野角の広い映像が撮れます。見慣れているはずの景色と違った、どこか不思議な映像になるのです。

ここでは広角レンズを使った事例として、GoogleGlassのコンセプトムービーを見ておきましょう。

起床と同時に天気予報のチェック。今日はおでかけ日和みたいです。
Glass
友達と待ち合わせ。カバンからスマートフォンを出すことなく友達の位置がわかります。
Glass2
広角レンズは比較的ボケにくく、遠くまでハッキリと映るのが特徴です。最後は彼女に夕陽を見せてハッピーエンド。
Glass3
Google Glassの動画の場合、「視野角を稼ぎ少しでも多くの情報を動画に入れたい」という意図もあるでしょうが、いつも見ている風景がなんとなく新鮮に見える感覚は非常に大事です。ちょっと新鮮な感じを出したい時には広角レンズ。覚えておきましょう



焦点距離の長いレンズ、明るいレンズはポートレート向き

お次は広角レンズとは反対の考え方です。焦点距離の長いレンズや、明るい(F値という値で表されます)レンズを使うと、ピントの合った場所以外ボケた映像が撮れます。ここではECサイトが簡単に作れるBASEの動画を例に説明します。BASEは無料で簡単に自分のお店が持てちゃうWebサービスで、独自ドメインやGoogleAnalyticsが無料で使えるWebサービスです。

洋服をどうやって売ろうか悩む女の子。ここでは洋服にピントが合っていて、女の子やソファはボケています。
Base3
BASEに出店しようと思った彼女。iPhoneで写真を撮っています。この時にはiPhoneにしかピントが合っていません。

Base1
出店が完了。再びiPhoneにピントが合います。1通のメールが届いたところで動画が終了します(服が売れたことを知らせるメールでしょうか)。

Base
カメラの世界では「引き算の美学」という考え方があります。一枚の写真の中に無理矢理なんでも詰め込まないことがカメラの定説なのですが、「伝えたいもの以外はちゃんとボカす」ことも引き算の美学です。

BASEの紹介動画では、順を追って一つ一つの行動にピントが当たっていきます。見せたいものを絞ることで、台詞がなくても伝わる動画に仕上がっていると言えるでしょう。このように、ピンポイントで訴求したい時には、焦点距離が長め、もしくは明るいレンズを使うと非常に効果的です。



まとめ

いかがでしたか? これら7つのポイントを守り、Webサービスの魅力が120%伝わる動画を作りましょう!

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