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ゲーム業界について

これからのゲーム業界に必要なのは「国際的な感覚や素養」

 ゲーム業界に転職を希望する場合、忘れてはいけないことがあります。
すべての職種(プランナー、デザイナー、プログラマー等)に共通して言えることですが、ゲームで遊ぶのが好きだから、仕事ができるわけではないということです。

 ゲームを創り上げるのに遊び心を忘れてはいけませんが、仕事を取り組む真摯な姿勢を、それ以上に忘れないでいてください。そういう意味では、安易に考えて転職したものの、途中でドロップアウトする人も多い業界と言えるかもしれません。

 ゲームプログラマーは、さまざまなプログラミング言語を駆使して1つのゲームを創り上げていきます。広い意味で考えれば、ゲームプログラマーも、ソフトウェア業界のプログラマーもスキルや仕事の内容は変わらないと言えます。
しかし、業務上必要なソフトウェアと、仕事以外の時間に楽しむゲームでは、ニーズが根本的に違います。どちらかというと職場も、ゲーム業界においてはよりカジュアルな雰囲気が感じられるかもしれません。

 ゲームも、今ではインターネットやモバイルを介して、世界中の人と行える時代になりました。より豊かなクリエイティビティが求められていることは明らかです。そして、そのクリエイティブティには、ゲームの良し悪しを左右する指標としてゲームデザインが含まれています。

 ゲームデザインといっても、クリエイター、デザイナー、グラフィッカーなど様々な呼び方が存在しています。各名称、役割はありますが、デザインするという点においては、コアとなるスキルは変わりません。デザインするというスキルは非常に重要です。しかし、それ以上に“何かを創り出す”という気持ちが最も必要なスキルといえます。オリジナリティのない、模倣デザインでは、ユーザーの支持を得ることはできないでしょう。今後ゲームデザインを目標として掲げる方は、その点を肝に銘じ、目指していただきたいと思います。

 また、ゲームにおいてプランナーも非常に重要な役割を果たします。企画を立てるという仕事であるため、一見華やかな職業に見られますが、実際はいくつもの不採用企画の上に、認められた企画が存在しているわけです。努力の結果、企画が通り、そしてユーザーのもとへすばらしいゲームとして提供されるのです。そういった意味では根気強く、また、発想力の豊かな方が向いているといえるでしょう。

 これからのゲーム業界において大切なのは、確かな技術、クリエイティビティの他に、他国を理解し、それぞれの価値観を尊重する「国際的な感覚や素養」です。ゲームは、アニメーションと並び、日本の文化を担う一環として、さまざまな国へ輸出されています。そこには、日本人的な視野ではおさめることのできない価値観や考え方が溢れています。面白半分でつくったゲームが、ある国の人の価値観を侮辱してしまったという前例もありました。
日本には、多くの宗教を受け入れ、融合させてきた歴史があります。それゆえ、世界を基準に見ると、宗教に対して無頓着すぎる傾向もあるのです。
ゲーム業界だからといって、わくわくと楽しみながら仕事ができるわけではないということを肝に銘じ、「多くの人を楽しませるゲーム」とは何か、真摯に考えてください。

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