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ITインストラクターの仕事研究

年々、需要が高まっている職種のひとつに、ITインストラクターがあります。ITインストラクターとは、どのような仕事をおこなう職種なのでしょう。また、ITインストラクターになるためには、どのような経験が求められるのでしょう。こちらの記事で、ITインストラクターについて詳しく説明します。

ITインストラクターの仕事内容はどういうもの?

ITインストラクターとは、呼び名の通りですが、ITに関するさまざまな事柄を人に教える職種です。インターネットやパソコンが、日々の生活に欠かせないものへとなりつつある日本で、ITインストラクターの需要が年々高まっているのはどうしてなのでしょう。

理由のひとつは、IT関連の発展は目を見張るものがあり、これまで積極的にITを導入してきた企業は、さらに高度なIT技術を導入していますし、これまでIT機器の導入に消極的だった企業でさえ、ITの活用を始めたからです。さらに、高齢化社会を迎えている日本では、仕事をリタイアした年齢であっても、活動的な人が多く、インターネットやパソコンを使って、いろいろなことをしたいと考えている人が増えていることも理由のひとつになっているからです。

ITインストラクターの仕事内容とは?

ITインストラクターは、具体的にどのような仕事をするのかをみていきましょう。

パソコン教室や市民講座で教える

ITインストラクターの仕事のひとつは、パソコン教室や市民講座などの講師としてITスキルを教えることです。パソコン教室や市民講座では、教える相手のITスキルのレベルに応じて、教える内容はさまざまです。

これまでにITと縁のなかった、IT初心者ともいえる人には、パソコンの電源を入れたり切ったりする方法やマウスの操作方法など、初歩的な使い方から教えることになります。そして、段階を踏んでいきながら、インターネットの活用方法やメールソフトの使い方、文章作成ソフトで年賀状を作る方法などを、教えていくことになります。

また、教えている相手から、パソコンの購入に関してのアドバイスを求められれば、パソコンの活用方法などを聞いた上で、その人に適したパソコンを紹介してあげることも大切な仕事といえるでしょう。

企業向け研修会で教える

自治体や商工会議所などが企業向けに開催する研修会などで、講師を務める仕事もITインストラクターが請け負います。

企業向けの研修会では、売り上げ管理や在庫管理などをExcelなどの表計算ソフトや会計ソフトでおこなう方法を教えたり、Power PointやWordなどを用いてプレゼンテーション資料や商品のポップ、ダイレクトメールなどの作成方法を教えたりします。さらに、ホームページの作成方法や効果的なホームページの活用方法を指導したり、ネットショップの開設方法や運営方法、宣伝方法などを指導したりすることもあります。

企業へ訪問して教える

ITインストラクターの仕事は、会場へ来てもらった人に教えるだけではありません。ITインストラクターが企業へ出向いて、ITスキルの指導をおこなうこともあります。

ITインストラクターが企業へ出向いておこなう仕事は主にふたつです。ひとつは、IT関連の技術講師として、新人研修やスキルアップ研修などの社内研修を担当する仕事です。そして、もうひとつが、ITインストラクターとして自分の勤務している会社が開発したソフトウェアを導入してくれた企業や、導入を検討している企業を訪問し、自社開発ソフトウェアの基本的な使用方法や効率良く使う方法を指導したり、技術的な説明をしたりする仕事です。

大学や専門学校で教える

ITインストラクターには、大学や専門学校で、ITスキルを学生に教える仕事もあります。

大学や専門学校では、ITスキルの基礎から始まり、研究成果を発表するためのレポートやプレゼンテーション資料の基本的な作成方法、そして、レポートやプレゼンテーション資料にどのような工夫をすれば、より伝わりやすくなるのかなどを教えていくことになります。さらに、SNSがきっかけでトラブルに巻き込まれたり、トラブルの加害者側になったりしないため、インターネットリテラシーについて講義をおこなうこともあります。

ITインストラクターになるには?

ITインストラクターになるためには、大きく2つの方法があります。

ひとつは、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)やマイクロソフトオフィストレイナー(MOT)、パソコンインストラクター資格認定試験の資格を取得するなど、ITインストラクターとして必要なITスキルや知識を習得し、パソコン教室や市民講座の講師となる方法です。ただし、取得している資格だけで採用が決まるわけではなく、人に上手く教えることができるのか、がポイントになるでしょう。

そして、もうひとつが、プログラマーやシステムエンジニアとしてITスキルを高め、セールスエンジニアやヘルプデスクを経験し人に教えるスキルを身につけ、企業のITインストラクターになる方法です。

ITインストラクターにはどんなやりがいや身につくスキルがある?

ITインストラクターにはどんなやりがいがあるのでしょうか。また、ITインストラクターという仕事で身につくスキルにはどんなものがあるのでしょうか。順番に見ていきましょう。

1.やりがい

まずはITインストラクターのやりがいを2つご紹介いたします。

自分が教えるのに合わせて、ITスキルの上昇が見て取れる

ITインストラクターとして、ITスキルを多くの人に指導していくので、教えた相手のITスキルが向上していく様子を目の当たりにできることが、ITインストラクターのやりがいのひとつといえるでしょう。

さまざまな人から感謝してもらえる

教えた相手から「教えてもらった方法でやったら、すごく業務の効率があがったよ」「インターネットってこんなに便利だったんだな。君に教えてもらって世界が広がった感じがするよ、ありがとう」など、さまざまな感謝の言葉をもらえることができます。このように感謝の言葉をもらうことができたときに、ITインストラクターになって良かったと思えますし、この感謝の言葉こそが、ITインストラクターとしてのやりがいのひとつになるでしょう。

2.身につくスキル

次にITインストラクターとして身につくスキルを2つご紹介いたします。

より確かなITスキル

ITインストラクターは人にITスキルを教える仕事です。そして、人に教えるということは自分にとっても貴重な学習の機会となります。人に教える際はITに限らず「わかりやすく伝える」ことが最も重要です。わかりやすく相手に伝えるためにはわからない人を想定し、その人が理解できるように簡易に、かつ誤りのないよう教えるため考える必要があります。その過程で自分のITスキルを整備、拡充することができるのです。

相手を選ばないコミュニケーションスキル

ITインストラクターになれば、働く場所によって、教える相手の年齢層や地位、立場などはさまざまですし、もちろん教える相手が持っているITスキルや性格もひとりひとり違っています。

「なんかバカにされているようだ」「親しみやすいITインストラクターさんだな」など、教え方や接し方が同じ場合でも、人によって抱く感想は違ってきます。したがって、教える相手が不満や不快感を覚えないように、それぞれの相手に応じた教え方や接し方を考えていく必要があります。いろいろな相手に接してITスキルを教えていく中で、どのような年齢層や立場の人ともコミュニケーションがとれるスキルが、ITインストラクターになれば身につくでしょう。

どのような人がITインストラクターに向いているの?

どのようなタイプの人が、ITインストラクターに向いているのでしょう。

最新のIT技術に興味・関心がある人

いろいろな人にITスキルや知識を教えるITインストラクターは、さまざまな質問を受ける機会が多い職種です。教えている相手から「パソコンを買おうと思って電器店に行ったんだけど、どのパソコンを買えばよいのか迷ってしまって」「パソコンでこんなことがしたいんだけど、どのアプリケーションがおすすめですか?」などと聞かれることがあります。

さらに、教えている相手がある程度パソコンを使いこなせるようになってくると、新しいWEBサービスやIT技術について知りたくなり、質問をされることもあります。このような質問をされた場合は、インターネットでの新サービスや最新のIT技術を知っておいた方がスムーズに答えられるでしょう。

そのため、これまでに習得してきたITスキルや、学んできたITに関する知識にあぐらをかくのではなく、最新のIT機器やIT技術に興味・関心を持ち、情報収集を怠らない人がITインストラクターに向いているといえます。

人に何かを教えることが好きな人

ITに関する知識が乏しい人よりは、豊富な知識を持っている人の方が、仕事の幅が広がる職種であるといえます。しかし、知識は自分ががんばりさえすれば、後からいくらでも吸収することができます。ITに関する知識量の多い少ないよりも、教える相手が理解できるように、分かりやすく教えられることを求められる職種だといえるでしょう。

つまり、ITに関する知識が豊富だったとしても、相手が理解できるように教えられなければ、優秀なITインストラクターと認められるのは難しいといえます。したがって、過去に家庭教師をやったことがある人や、周りや後輩に業務等を分かるまで教えることが苦でない人の方が向いているといえるでしょう。

人とコミュニケーションをとることが好きな人

ITインストラクターとしてIT技術を教える相手は、自分よりも年が若い新入社員だけではありません。自分よりも年上の会社経営者や定年退職された人など、年齢や立場はさまざまです。全ての教える相手に不快感を抱かれないように、教える相手の気持ちを考えて接することができる人の方が、ITインストラクターに向いているといえるでしょう。

また、IT機器にあまり慣れていない人の場合、自分は何が分からないのかが分からないことがあります。理解していることをひとつひとつ確認していくなど、どのようなところが分からないのかを明確にできるまでコミュニケーションをとっていける人は、ITインストラクターに向いているといえるでしょう。

すぐにイライラしない我慢強い人

たとえ教え方が上手かったとしても、ITに苦手意識を持っている人に教えているケースであれば、一度教えただけでは理解してもらえないことは往々にしてあります。さらに、同じような質問を何度も受けることもあります。そのようなときに、すぐにイライラして顔に出てしまうようでは、優秀なITインストラクターとはいえないでしょう。

そのため、同じような質問を繰りかえし受けたとしてもイライラせずに、生徒さんに理解してもらえるまで丁寧に教えることができる人が、ITインストラクターに向いているといえるでしょう。

ITインストラクターにはコミュニケーションスキルが必要

ITスキルや知識が豊富だからといって、ITインストラクターとして活躍できるわけではありません。ITスキルや知識は、もちろん必要ですが、それ以上にコミュニケーションスキルが求められる職種です。したがって、ITインストラクターを目指す人は、ITスキルや知識を向上させると同時に、コミュニケーションスキルを高める努力を惜しまないようにしましょう。