経済革命を起こす! BASEの壮大な未来予想図。

取締役CTO 藤川真一さん & 代表取締役CEO 鶴岡裕太さん

もはやWeb業界ではたらく人なら知らない人がいないであろう、無料で誰でも簡単にネットショップが開設できるサービス「BASE(ベイス)」。誕生のきっかけは、「ネットショップを作りたいけれど、経済的にも技術的にも難しい・・・」大分県で呉服屋を営むBASE社代表取締役CEOの鶴岡様のお母様の、そんな言葉でした。2012年にリリース後、わずか2年で店舗数は15万店を突破。巨額の資金調達も果たしました。さらに2015年春には「PAY.JP(ペイドットジェーピー)」という新サービスのリリースも控え、決済事業にも参入しようとしています。

BASEは、これからどんな未来予想図を描いているのか…? いざオフィスに直撃です!

渋谷駅から道玄坂をすこし登ったところに、BASEのオフィスはあります。

エレベーターを降りると、なんだかとても可愛らしい空間。

うーん、開放的な空間!右側の棚には、いろんなものが飾られていました。

堂々たるトロフィー!

このiPhoneケースは、BASEでショップを開いたオーナーさんが、プレゼントしてくれたのだそうです。
オーナーさんとの距離の近さを感じます・・素敵!

しかし、なにやら違和感?を放つ額縁も飾られていました・・・

家入さんだ・・・!www
ちなみにBASE共同創業者である家入一真さんも、しょっちゅうオフィスに現れるのだそう。

「ウケますよね、その写真」なんて言いながら、お2人が登場。
代表取締役CEOの鶴岡さんと、このたび取締役CTOに就任した藤川さん(えふしんさん)です!

とってもにこやか!お会いしたかったお2人にお会いできました!嬉しい!

BASEという社名。
そういえば、由来って何なんだろう?と気になって、まずはそれについて聞いてみました。

―鶴岡

新しい経済活動の拠点になりたい、という想いが社名の由来です。
だから、BASE(拠点)。

新しい経済活動?それってどういうものですか?

―鶴岡

今、インターネットでモノを売るとしたら、ネットのショッピングモールは当たり前になってきているじゃないですか。
でも世の中には、大型モールにはフィットしないニッチな商品が、圧倒的に多いんですよね。

ニッチだから、技術も資金もなくてネットショップが作れない。だからネットじゃ売れないし、買えない。
でもこれまでお金が動いていなかったその部分を動かせば、新しい経済活動が生まれますよね。

HTMLなんて1文字も書く必要もなく、お金も支払うことなく、
メールアドレスを持っていれば3分程度でネットショップが開設できるBASE。
まさか、そんな想いが隠れていたとは…興奮してきました。

―鶴岡

ボリュームゾーンはまだまだ20代、30代のインターネット人口ですけど、
「お母さんも使える」というコンセプトを掲げている通り、ネット販売に敷居を高く感じていた層の方々も、
オーナーとして頑張っています。もちろん地方の方も、主婦の方もいらっしゃいます。

聞けば、90代の野菜屋さんもショップオーナーとして活躍しておられるのだとか。
すごい!

まだ幕開けしたばかり。1兆円の流通を作るよりも大切なこと。

―鶴岡

今のBASEとしては、一兆円の流通をつくるよりも、これまでネットショップを作れなかった10人の人たちに、環境を提供することのほうが大事なんです。

新しい経済活動を作り出す上で、まず、基盤づくりを徹底する。
それが今のBASEの最大のミッション、というわけなのですね。
確かに1億円を売り上げたいなら、巨大ショッピングモールに行けばいい。

BASEを使って、世の中では次々と、ステキなショップがオープンしています。

この「難波邸」は、岡山の美作市生まれ。
作り手のもとを訪れて集めた器や雑貨を、その想いが伝わる丁寧な商品の紹介で、着々とファンを増やしているのだそう。

大山崎 COFFEE ROASTERS」は、京都の大山崎にある、
販売方法にもこだわった、選りすぐりのシングルオリジンの高品質コーヒー豆を提供する焙煎所。
筆者は京都をよく知っていますが、ホントにのどかな各駅停車の駅です!

Sprite」は、古賀学による水の中の女の子に恋するプロジェクト「スプライト」の通販サイト。
写真集「水中ニーソプラス」(2014・ポット出版)をモチーフにニーハイソックスを販売中。
確かにニッチ!でもステキ!

―えふしん

大手百貨店とか、大手ネットショッピングモールとか、そういう大きな信用やブランドを利用できない人も、モノを売れるんです。
広告費をガン、と投じられない人も可能性を見いだせる。そんな世界観をBASEから作り出したいと考えています。

よりインターネットらしい、新しい経済活動のカタチとは?

でも、店舗を出したはいいけれど、その先、どうやって売上を上げているんでしょうか?

―鶴岡

今は圧倒的にクチコミで広がっています。ソーシャルの時流に乗って、Instagramやツイキャスとかを上手に使って、お客さんとの出会いを増やしているオーナーさんたちが活躍していますね。

京都にあるコーヒー豆ショップは、BASE出店をきっかけにファンを増やし、路面店オープンを成功させたのだとか。

―鶴岡

ワンタップで世界とも一瞬で繋がれる、それがインターネットの魅力。
オーナーさんたちはネットを使って、直接、お客さんと関係性を作っていっているんです。
巨額のネット広告費を投じるというやり方とは全く違う、新しい経済活動が生まれている。

直接やり取りすること、そういう個々の小さなアクションの積み重ねが、ショップのブランディングにつながっていく…
生産者の想いが直接伝わる。これまで出会えなかったものと出会えるようになる・・・
BASEが目指しているのは、そういう世界観。

―えふしん

もし有料モールなら、ショップを維持するだけでもあらゆる手間とお金がかかりますよね。
でもBASEは無料。モノづくりに集中し、それを売り、伝える活動だけに専念できるんです。

YoutubeやInstagram、ツイキャス、Facebook…あらゆる表現方法が、今や急速に普及しています。
BASEはそれらとなだらかに交わりながら、新しい経済活動を生み出していく、というわけです。
なんだか、どんどんイメージが膨らんできました。

―えふしん

その地域だけで愛されていた商品が、BASEを通じてクチコミで広がって、全国規模になって…さらには世界まで広がっていく。
ニッチなんだけど、欠かせないものになっていく。そういうサクセスストーリーが生まれるのが理想かな。

個々のショップのブランディング活動を支えたい。

ただ、それこそインターネットリテラシーが高くない方は、その活動も難しいのでは?

―鶴岡

もちろんそうですね。
そこは、様々なApps(BASEが提供するプラグインプラットフォーム)の提供であったり、カスタマーサポート体制でカバーしています。

カスタマーサポートスタッフの方々。

彼女たちはこうして、オーナーさんからの相談に対して、チャットでリアルタイムの相談に応じているんです。

さらにBASEのプラグインプラットフォーム「BASE Apps」では、カメラマンによる商品撮影サービスや、ブログサービス、メルマガサービス、プレスリリースを配信できるサービス、ショップのロゴ作成サービス・・・
そういったものを、すべて無料で提供しています。

ぽちっとインストールボタンを押すだけで、簡単に、直感的に、それを利用できるんです。

「BASE University」というオーナーさんたちとの交流会や、勉強会も積極的に行っているのだとか。
これなら、ネットがわからない方でも安心ですね。

―鶴岡

あと、ファンづくりや、BASEをより多くの方に知っていただくための「出会い」の場も作っています。
パルコさんやラフォーレさんとのイベントも開いていますね。

BASEとラフォーレ原宿がコラボしたイベント。
ショップオーナーさんとお客さんとの出会いが、ここでも新たに生まれました。

さらに、2015年2月には海外対応Appsの提供も開始。
ぽちっとインストールすれば、自動で英語翻訳表示され、34の通貨にも対応。
BASEがもたらすface to face の出会いは、さらにインターネットらしく、国境も超えました。

BASEがもたらす、新しい生き方、新しい稼ぎ方。

「あ、あれ売りたい」と思ったら、誰でも簡単に、直感的に、それが実現できてしまうBASE。
その可能性は、BASEで開設したショップを訪れたり、BASEの存在を知った消費者の心をも刺激します。

―鶴岡

「趣味でやっているアレ、ちょっと売ってみようかな」と思えば、すぐに出来ます。
本業で小売店をやっていてオンラインも…というケースもありますが、本業とは別に、プライベートな時間を使ってショップを運営されている方もすごくたくさんいます。

確かに。ホント、すぐですよね。
たとえばBASEのiOSアプリ。これはBASEで開設されたショップのおすすめ商品を閲覧・購入することができるアプリなのですが、タップひとつで開店登録フォームへ行けます。「あ、私も何か作って売ろうかな」と思っちゃいました。

―鶴岡

「何を売ろうかな」と思った時に、それを支援するサービスも提供しています。
たとえば、iPhoneケースやTシャツ作成サービス。
たとえば自分の描いたイラストや撮影した写真、データひとつあれば、簡単に商品を作り、たちまち販売することができるわけです。

データがあればすぐできる!今、すぐにでもチャレンジしたくなっちゃいますよね。

―えふしん

まずショップ作って、周りの人に教えて、反響を見てみる。
小さなプロモーション活動なら、誰にだってできますよね。URLをメールで伝えればいいので。
失敗もあるかもしれない。もしかすると、売れないことだってあるかもしれない。
でも可能性を見いだせるし、チャレンジできる。それが大事だと思っているんです。

新しい生き方、稼ぎ方。そういったものをBASEは世の中にもたらしているのです。

経済活動の基盤を目指すBASEが、次に生み出す究極決済ツール。

4月には、PAY.JPがリリースされますよね。その背景は?

―鶴岡

BASEというサービスで「簡単にネットショップが作れる」(簡単にモノを売れる)という世界観を作りました。
次は「簡単に決済ができる」(簡単にモノが買える)という世界観を作りたいと思ったんです。

購入時に、毎回クレジット番号や住所、名前を入力するという面倒くささを省き、直感的に、シンプルに決済ができる「PAY.JP」。
これはBASEで開設されたショップに限らず、その他のネットショップにも導入できるそう。

―鶴岡

決済が超簡単になれば、面倒が省かれて、もっとお金が動くようになりますよね。
もっとなめらかに、なだらかに、シンプルに、価値の交換が生まれていくと思うんです。

「経済活動の拠点」としての、BASEの次なるチャレンジ。
お金が動かなかった場所を刺激して、新しい経済活動を生み出す彼等の姿は、もはや「ネットショップ」というカテゴリにくくることは出来なさそうだ。

―えふしん

そういう意味では、金融という世界に踏み込んでいきますね、これから。

極論、字を読まなくても、ネットショップが作れる未来へ。

BASEの可能性。はかり知れないですね。

―鶴岡

そう。BASEというサービスもまだまだ未成熟です。
理想を言えば、文字を一切読まなくてもネットショップを作れるべきだと思っています。
赤ちゃんでもお店が作れるような世界が、究極だと思っています。

それって…考えてもいませんでした。

―えふしん

ほんと。文字読むのって、正直、面倒だもんね(笑)。

でも確かに、インターネットの進化を考えれば、出来るようになるのかもしれない…思った以上にスゴい未来予想図です。

―鶴岡

直感的に、本能のままに。何も知らなくたって、文字を読まなくたって、ただしくモノの売り買いができて、幸せに生きていける…
インターネットなら、きっとそういう世界が作れるようになると思うんです。

確かに、インターネットは急速に普及し、人の世界を便利にしています。
でもリテラシーの違い、情報格差が進んでいることも確か。
もっともっとシンプルに、誰もがインターネットの力を借りて幸せに生きられるような世界を作りたい。
そんな2人の誠実な想いに、胸を打たれる取材陣。

デキるエンジニアを悩ませる「引き算」というBASEフィロソフィー。

シンプルに、簡略化していく。それがBASEにとっての大きなテーマなんですね。

―えふしん

でもそれって、エンジニアにとっては特に、すごく難しいんですよね。
足すのは簡単。でも引くのはすごく難しい。

と、いうと?

―えふしん

エンジニアは、あらゆる機能を思いついてしまうんですよ。AもBもCも必要だろう、と。
でもそれじゃダメ。BASEのフィロソフィーに合わない。
エモーショナルな観点で言えば、あるいは直感的かどうかを考えれば、AとBはいらない、かもしれないし、新たなDだけをつくる必要があるかもしれないでしょ。

―えふしん

だから非常にロジカルな物の見方ができるデキるエンジニアほど難しい。
でも、その判断は、マーケ担当やCSも含めた皆で、チームでやっていけばいい話。
なんども繰り返して、納得がいくまで話し合います。

なるほど…。
BASEが目指す世界観を作るには、サービスをいかにシンプルに、簡潔なものにしていくかが大事。
余計な機能を省きに省いて削ぎ落し、ユーザーが、直感的に使えるようなものが理想。
「引き算」こそが、BASEの重要なフィロソフィーなのですね。

そうなると、各自がいかにサービスポリシーにコミットしているかが、すごく重要になってきますね。

―えふしん

もちろん。今はまだ30人規模。ズレが出て来てはダメです。

ただ、難しいけど、すごく面白い。お客さんとの距離がものすごく近いから。
みんな近くにいるので、CSがお客さんからのお困りごとをすぐに共有してくれるし、解決すれば喜んでくれる、反応が見える。どこかで課題がもみ消されることもないし、週1しか課題が共有さない、なんてこともない(笑)。

「へんなヤツ」も需要され続ける、開放的で自由なカルチャー。

かなり活発なんですね、コミュニケーション。

―えふしん

そう、サービスとしてきちんときっちりしていれば、社内ではどんな問題があってもいいし、自由に好き勝手言えばいいと思うんです。

―鶴岡

うちは新卒(インターン経験者のみ新卒採用)の人も多いし、大学中退して入ってきた人もいます。
社会人経験がないから、のびのびとしていますよ、みんな(笑)。

確かにみなさん、ほんと若い!
「へんな、キャラが立ったメンバーばっかりです」と2人はにこやかに笑います。

―えふしん

これからは当然、組織経験のある方が中途で入社されることも増えていくでしょう。
そうなると、ある意味で「まとも」「ふつう」な組織になっていくはず。
でもそうなったとしても、そういう“へん”な人たちを受け入れられる組織でありたい。

きわめて自由で開放的。言いたいことがあれば言えばいい。反論したけりゃ、すればいい。
インターネットの、そしてBASEの可能性を信じる者同士、自由闊達に話し合おう。
そんな開放感が、BASEにはあります。

写真は、BASE社のHP。いきなり踊りを披露するメガネ男子が現れる、その個性的で開放的な雰囲気は、すごくBASE社らしい。

ちなみにこのHPは、COOの進浩人さん(元GMOペパボ取締役)がディレクションされたそう。

おもしろ…!サービス精神がすごい!

このユニークなBASEという基地から発信される様々なサービスを通じて、きっと人々はこれから、あらゆる縛りから解き放たれていくのでしょう。
そうなった時、いったい世の中はどんな風に変わってしまうのか?
想像しただけで、胸につかえる閉塞感から解放された時の、あらゆる可能性に興奮してしまいます。

取材から数日たってもなお、この清々しい気持ちが持続しています。
本当に、どうもありがとうございました!

会社名 BASE株式会社 ( BASE, Inc. )
代表者 鶴岡 裕太(創業者 / 代表取締役)
設立 2012年12月11日
所在地
150-0043
東京都渋谷区道玄坂2-10-12 新大宗ビル3号館 531号
事業内容 Webサービス企画・開発・運営
運営サービス EC構築サービス「BASE」