「無料ネットショップ開設サービス企業」にとどまらない!BASEの目指す未来について。

BASE株式会社
代表取締役CEO鶴岡裕太さん & 取締役CTO 藤川真一さん & 執行役員/リードエンジニア結城一生さん

2015年3月に一度、取材でお伺いしたBASE社。再びお邪魔させていただくことが決まってから、取材陣はすっかり興奮ぎみ!あれから1年以上が経過して、「BASE」の急速な進化についてや、2015年9月にリリースされた新しい決算サービス「PAY.JP」はどうなっているんだろう?会員IDを使ってオンライン決済ができるサービス「PAY ID」のスタートなどなど、聞きたいことがたくさんあったからです!

さて、取材の日が訪れました。どんな話が聞けるのか、とても楽しみです!

さて、いざ渋谷の新オフィスへ!
渋谷駅からすぐの、好アクセスです!あっという間につきました。

うわー!(失礼ながら)以前に比べて、とっても立派なオフィスになっているー!

さすがエンジニア集団、BASE。
掲げる言葉も「らしさ」に満ちています。

ん…?なにこれ。

「あ、応接室の名前、ドメイン名なんです(笑)」と広報の方。
さすがインターネット大好き集団!他にも「.ec」なんてのもありました。

お、これはBASEを利用されているショップの商品でしょうか。
廊下だけど、ギャラリーみたい!

なんとこれ、漆塗りのケン玉!なんですって。とっても素敵です。

青森のりんごの木を使った一輪挿し。ひとつひとつ風合いが異なるそう。

雑誌も売ってるんですね!おもしろそう。

「贈り物に人気なんです」という小銭入れ。ひとつひとつハンドメイド。いい味出てます。

取材者のお気に入りはこのシャツ!プリントが可愛くて一目惚れ。あとで買おうかな…

…なんてじっくりギャラリースペースの商品に夢中になっていたら、
いらっしゃいました!

以前にも協力いただいたCEOの鶴岡さんとCTOのえふしんさんに加え、今回は、執行役員兼リードエンジニアの結城さんも来てくださいました。

エンジニアのための、エンジニアによる決済サービス「PAY.JP」

エントランスにも、「PAY.JP」のサービス名が、BASEの横にしっかり並んでいますね。 「PAY.JP」は順調に広がっていますか?

ー鶴岡

「PAY.JP」はクレジットカード決済を簡単かつ無料で導入できるオンラインサービスなんですが、「導入しやすさ」を評価いただいて、特にスタートアップ企業など、これから自社サイト内に決済機能を導入したいというユーザーが勢いよく増えていますね。また2016年6月に、「PAY.JP」の購入者向けにIDで決済ができるサービス「PAY ID」の提供を開始しました。

他の決済サービスからの乗換もありますか?

ー鶴岡

そうですね。ただ、もっとも乗換は移行コストもかかりますから、現在は、すでに決済機能を導入している企業からの乗換より、新規導入企業をメインターゲットにしています。いくつか存在する競合サービスの中で、「PAY.JP」を選択していただけることが理想です。

競合サービスに比べて、「PAY.JP」の強みってどんなところにあるんでしょう?

ーえふしん

「エンジニアに愛されるサービスであること」がポイントですね。最近では実際にサービスやサイトを実装するエンジニアに大きな裁量を委ねているケースが増えてきましたよね。ですから企業の上層部にサービスメリットを伝えるよりも、エンジニアに「これ、使いやすいね」と言ってもらえるほうが得策なわけです。

なるほど…!すっかり開発現場でスタンダードになりつつある「Slack」がその大きな例と、えふしんさんは語ります。同様の機能を搭載するチャットツールは数あれど、Slackは「ギークチームが作っている感」が随所に現れているんですよね、とのこと。

ーえふしん

コードを書いてて「このサービス繋ぐの楽しいね」って言ってもらうことが大事。けっこうあるんですよ、「この変数を俺のプログラムに入れるのは嫌だ!気持ち悪い!」なんてことが(笑)。外から見た機能は他と大きく変わらなくとも、エンジニアを煩わせることなく愛されるってことは、実は大きな強みになるんです。

また、トレンドを常に意識し、変化を怖がることなく改善・アップデートを続ける点も「PAY.JP」のこだわりなのだとか。

ーえふしん

決済サービスは非常にデリケートです。コードに1文字ミスがあるだけで大問題になりますからね。だからこそ、1年に1度しかアップデートしないようなSIer系の決済システムも多くあります。何もしなければサービスが落ちることはないですからね。でもエンジニアに愛されるには、それじゃダメ。あっという間にレガシーって言われるでしょうね。

サービスを安定させつつ、変化しつづける。この難題をクリアし続けられる優秀なエンジニアが揃うからこそ、できる凄技なんですね。

ーえふしん

そうですね。現在8名で「PAY.JP」の開発を行っていますが、中には大学時代からハッカーとして活動し、けっこう有名だった凄腕もいます(笑)。

当然ながら、「エンジニアに愛される」だけでなく、コスト面でも魅力的な「PAY.JP」。初期費用や月額費用は不要、ユーザーが負担するのはカード決済手数料だけ。この点も、スタートアップが利用しやすい大きな魅力です。

「決済代行サービス」では終わらない。目指すのは「決済インフラ」。

ー鶴岡

でも、僕らは「クレジットカード決済代行サービス会社」になるつもりはありません。目指しているのは「決済のインフラをつくる」ことです。

決済のインフラ…どういうことですか?

ー鶴岡

現在はクレジットカード決済を提供していますが、もっと決済ソリューションの方法は増えていくと思うんですね。現金は何千年も続く文化。カードは数十年前にできた仕組みです。もっとインターネットが普及していけば、この主な2つの決済方法が最適でなくなる時代も来るはず。私たちは、その未来も見据えながら、あらゆるアプローチで「スムーズで最適な、価値と価値の交換方法」を生み出していくつもりです。

なるほど…!現金、カードに加えて、第三、第四の選択肢となり得る決済方法をインターネットの力で作り上げ、インフラへと発展させていくわけですね。

ーえふしん

たとえばビットコインなども新しい形のひとつです。さらに多様化すれば、IDさえあればモノが買える、なんて時代が来るかもしれない。銀行など金融機関の方々も、価値交換の仕組みについて「現状維持でいい」とは決して思っておられませんから、何十年も研究を続けておられるんです。

たしかに新しい価値交換の姿が現れれば、銀行など金融機関を脅かす存在になり得ます。だからこそ、常に先を予測しながら研究を続けているというわけですね。

ーえふしん

そうです。ただ私たちはぜひ、金融機関の方々と競争対立するのではなく、彼らとタッグを組んで、共にアイデアや発想を、テクノロジーで形にしていきたいと思っています。ただし、僕らのいまの企業規模では、そういう関係性を築くのは難しいでしょう。だからこそ、事業成長を加速させ、「いちスタートアップ企業」というイメージから脱却しなければなりません。

モールアプリ「BASE」が急成長。BASEの変化と進化について。

やはり、企業成長には「BASE」の拡大が不可欠になりそうですね。

ーえふしん

そうですね。現在は売上をブーストさせることを追求しています。アプリも2種類になりました。当初BASEアプリは1種類で、開店を促すという目的要素が強かったのですが、現在は新規店舗開設アプリを「BASE Creator」とし、「BASE」はBASEを利用してくださっている全ショップの商品を閲覧・購入できるショッピングアプリとしました。「BASE」は今、結城が頑張ってリードしてくれていますよ。

私も「BASE」お気に入りです(笑)。以前より随分商品ラインナップが増えて、新しい商品との出会いが増えましたよね。でも、以前の取材では「モールにするつもりはない」とおっしゃっていたような…

ー結城

もちろんです。ショッピングアプリ「BASE」はあくまでも、ショップの皆さんにとっての集客手段のひとつ。アプリの画面は小さいし、到達できる情報量も限られていますから。

たしかに…おっしゃる通りです。

ー結城

そう、だからモールに依存するというスタイルではなく、あくまでも各ショップが直接お客さんに生産者としての想いを伝え、関係性をつくり、ブランディングをしていってほしいという基本的な考えは変わりません。勉強会やアナログな販売イベント等はこれまで以上に積極的に開催しています。

なるほど。確かに先日も、ショップの方々を招いた集客・ブランディング勉強会を開催されていましたもんね。

ー結城

ただやはり、消費者の目線に立てば、モールがあったほうが商品との出会いは増えるし買いやすい。ですから「BASE」アプリは1年ほど前からかなり成長しています。加えてモールという強い集客手段ができたことで、BASEを利用してくださるショップも増えています。いい循環が生まれていますね。

なるほど…!ちなみにショッピングアプリでは生産者の想いを知ることができるブログメディア「BASE Mag.」の記事など、ユニークなコンテンツを楽しむこともできます。その点も、ふつうのモールとはちょっと違いますね。

他モールからBASEへ「お引越し」する法人顧客も増加中。

新規ショップの立ち上げ数も、かなり増えているんじゃないですか?

ー鶴岡

正確な数や流通総額などは公開していませんが、かなり伸びていますね。

なにかショップの属性などに変化はありましたか?

ー鶴岡

そうですね。無料ということで当初は個人店など小規模ショップが多かったのですが、最近は他の大規模モールから「お引越し」なさる比較的中規模・大規模のショップも増えてきました。

ほほう!それはすごく大きな変化ですね。

ーえふしん

そう、ショップ管理機能も増えてきましたし、Appsの種類も増えています。またこれまではショップデザインも無料のテンプレートだけでしたが、今は有料のショップデザインマーケットプレイスも作っていて、よりハイスペックなショップが作れるようになりました。

それは利用企業がより増えていきそうですね。
でも機能が増えると、御社が大切になさっている「シンプル」を維持するの、難しくありませんか?

ーえふしん

そうですね。よく「シンプル=機能が少ない=できることが少ない」と勘違いされますが、そうではない。いかに複雑な機能をシンプルかつスムーズに使えるようにするかが私たちの仕事です。ただもちろん、システムアーキテクチャーは非常に高度なものになっていきますね。ここは非常にエンジニアたちにとって悩ましく、常に課題ではあります。

かつ取引がこの調子で増えていくと、負荷に対する対策も必要ですよね。

ー結城

そうですね。瞬間アクセスがどれだけ増えても耐えられ、かつ高速を維持する必要があります。高度なシステムアーキテクチャーを維持しながら、かつ低コストでそれを実現していくのは、開発陣を常に悩ませているポイントです。まあ、だからこそ腕が鳴るんですけれども(笑)。

「価値と価値の交換をスムーズにするプラットフォーム企業」を目指す

それにしても、簡単にショップがつくれる「BASE」と、簡単に決済機能導入ができる「PAY.JP」、今後もサービスが増えていきそうですね。

ー鶴岡

そうですね。私たちは「ショップ開設ツールを提供する会社」でも「決済代行会社」でもありません。「価値と価値の交換をスムーズにするプラットフォーム企業」として成長していくことが、私たちのビジョンなんです。

それは前回も仰っておられましたよね。確かに御社のサービスにより少しずつECの形に変化がでてきているような気がします。

ーえふしん

そう、たとえばこれまでのECの成功法則は「九州の名物を、いかに全国からお取り寄せしてもらえるか」って感じでしたよね。でもBASEの誕生で、「半径10キロ以内の人たちに愛され続ける」というのもひとつの成功法則になりえるようになりました。

確かに。今後もあらゆる「売り買い」の新しいシーンが生まれていきそうな予感です。それにしても、そういう御社のビジョンや存在意義について、面接などで伝えるの大変じゃないですか?

ー鶴岡

いえ、1時間でも2時間でもかけて、懇切丁寧に話しますよ(笑)。いかに理念に共感してもらい、カルチャーフィットするかどうかが、今後組織を拡大していく上でなによりも大切になってきます。

ーえふしん

そうだね。サービス、事業を拡大するには、組織を拡大する必要がありますよね。その上でチームの総力を最大化するには「共感」が非常に大切になってきます。それがないとブレてしまう。優秀なエンジニアこそどの方向にも走ることができるので、方向を共有しておかないと暴走してしまいますからね。

フルスタックエンジニア、じゃ足りない。必要なのはリーダーシップ

組織をどのように拡大させていくかが、これからの御社の成長の鍵になりそうですね。

ーえふしん

そうですね。今大切なのは、リーダーなどマネジメントできる人間を増やしていくことです。サービスはどんどん拡大していきますから、当然リーダーが必要なチームの数も増えていきます。特にエンジニア。

結城さんみたいな存在が不可欠なわけですね。

ーえふしん

そう、彼はまさしく理想です。彼は「エンジニアであり続けたい」というタイプだったんですよ。でもBASEというサービスに関わりはじめて、少しずつ大きな仕事を任されるようになり、徐々に周囲に仕事を任せるようになり、自然とリーダーシップを発揮してくれるようになりました。

ー結城

そうですね。ほんとに自然と、いつのまにかなっていました。はじめは開発だけがしたかったのに(笑)。

へえ!じゃあ御社の場合は、いきなり「リーダーに抜擢!」とはならないんですね。

ーえふしん

そう、やはりそれは無理があります。リーダーシップは現場で自ずと養われていくものなんです。「フルスタックエンジニア」がよしとされていますが、あの要素に「マネジメント」とか「リーダーシップ」は入ってないんですよね。これは大きな問題です。若い頃から習得していくべき、とても大切な要素なのに。

なるほど…気付きませんでした。確かにずっと開発しかやっていなくて、突然40歳でマネジメント職やれと言われてもできませんよね。

ー鶴岡

日常の仕事のなかで、どれだけチャレンジできるかが大事。そのために、どれだけ「話しやすい」環境をつくっていくかはとても意識しています。学びたい、チャレンジしたい、そういう意欲を持っている人を、いかに阻害しないかが大事だと思っています。

ーえふしん

そうだね。だからウチでは、自然と気付かないうちにリーダーシップを習得しているメンバーがちらほらいます。正直、華やかな抜擢制度や福利厚生制度を増やすことなんかより「1日8時間をどれだけ有意義に使える場所をつくるか」のほうが大切。

なんだかとても、地に足がついている考え方ですね。採用PRのために福利厚生制度を増やす企業も多いけれど、BASEはまさにBASEという言葉らしく、「基盤」を磨き上げることを大切にしている企業みたいです。

ーえふしん

あ、でもインターネットが好きな仲間ばかりなので、制度にしても仕組みにしても、新しいものをすぐ取り入れる姿勢は誇れる点ですね。うちでは、それが当たり前。私たち役員も出来る限り現場にいますから、すぐ意見は聞きますし、取り入れます。

ー結城

そうですね。話しかけづらいってことはないと信じてます(笑)。

ー鶴岡

僕はどうかなあ、大丈夫かなあ(笑)。

そう笑うお三方ですが、取材後、撮影でオフィスにお邪魔すると、ところどころで楽しそうに現場社員の方とお話される皆さんの姿が見えました。さあ、次に訪れる時は、いったいBASE社はどんな風に変わり、成長しているんでしょう。今からとても、楽しみです。

今日は本当にありがとうございました!

BASEで現在求人中の職種について
現在BASEでは以下の職種を募集中
 

EC構築サービス「BASE」のWebエンジニアEC構築サービス「BASE」のスマートフォンエンジニア

会社名 BASE株式会社 ( BASE, Inc. )
代表者 鶴岡 裕太(創業者 / 代表取締役)
設立 2012年12月11日
所在地
150-0043
東京都渋谷区道玄坂2-10-12 新大宗ビル3号館 531号
事業内容 Webサービス企画・開発・運営
運営サービス EC構築サービス「BASE」
オンライン決済サービス「PAY.JP」
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