開発スタイルは常に“高速スクラップ&ビルド”。 「女性の心理は僕には未知。だから面白い」

株式会社MimiTV
リードエンジニア 高橋佑一朗さん & 代表取締役/CEO 山下主暉さん

今回は、美容動画メディア「MimiTV」を運営している株式会社MimiTVさんに行ってまいりました!

「MimiTV」はいわゆる「メディアプラットフォーム」。アプリはもちろんYouTubeやTwitter、Facebookなど各プラットフォームで、ヘアアレンジやメイク動画を毎日配信しています。アクティブユーザー数は100万人以上、月間再生回数は1500万以上!

……といっても、ファン層は主に「10代後半から20代後半までの女性」なので、みなさんの中には馴染みがない方も多くいらっしゃるかもしれません。ターゲット層である若い女性の間では着実に知名度を上げ、2017年4月には「MimiTV」として札幌コレクションにも出演!なかなか大きな影響力を持つコンテンツブランドとして飛躍的な成長を遂げています。

そんな「MimiTV」は、2015年5月に株式会社Candleのいち事業部としてスタートしたのち、2017年5月に「株式会社MimiTV」として独立。今回は、代表取締役/CEOの山下主暉さんと、リードエンジニアの高橋佑一郎さんにお時間をいただいてまいりました!

2017年8月には「MimiTVがライブコマースに進出!」というニュースも飛び出し、そのサービス進化はこれまで以上にスピード感が増しているようです。さぞかし開発陣は忙しいであろう……と思い、高橋さんに聞いてみました。「エンジニアさんって何人いらっしゃるんですか?」

「実は、そこまで多くはなく、今は4名のチームでやっています。」(高橋)

この規模のプロダクトに対して意外な人数…!!思ったほど多くないんですね!と口をついて出てしまった取材者に、高橋さんは微笑みながらこうおっしゃいました。
「スピード感が落ちないよう、人数を絞った精鋭チームで開発をしています。皆非常に優秀ですし、この人数のチームでサービスを作るスピード感って、すっごく楽しいんですよ。」

ライブコマース機能をたった4人で実装するスピード感とは

高橋

「最近だと、ライブコマース機能を実装したプロジェクトがすごく楽しかったですね。ここだけの話、開発期間が非常に短く、ギリギリのスケジュールでした。期間中はチームが密にコミュニケーションを取り合い、Slackの通知は深夜まで鳴り止まなかったのですが、チーム一丸となってプロジェクトを完遂させました。

開発自体にかかった時間は、わずか数週間とのこと!

山下

ライブコマース機能については、どのタイミングでリリースするか計っていたんですが、業界において影響力が大きい「B DASH CAMP」でリリースを発表できないかという話になり、これはいいチャンスだと思って一気に短期間で開発することに踏み切ったのです。

なるほど、「MimiTVライブコマース参入!」の記事が配信されたのは8月3日。そんな背景があったんですね。

右から2番目に座るのが、Candle代表の金さんです。

高橋

この規模のチームだからこそ出せるスピード感です。「8月3日に発表するから、すぐライブコマースを実装するぞ」との第一報が来た時、たしか私は帰り道の渋谷駅のホームにいました(笑)。それを聞いてテンションが上がってしまい、家に帰ってからすぐ準備を始めたのを覚えています。

ライブコマースというのはその名の通り「動画配信×コマース」。新たなショッピング体験として全世界的に注目されていますよね。しかしまだまだ新しい分野ですから、「オッケー!3ヶ月もあれば作れるよ!」なんて簡単に引き受けられるシロモノではありません。ハウツー本も見当たりません。

こちらがアプリ内のライブコマース機能「MimiLIVEチャンネル」。使われているコスメが右上ボタンからすぐポチれます。
さらに左下にあるように、ユーザーはライブ中リアルタイムに交流できるんです。面白い!

高橋

いかにシームレスなユーザー体験を提供できるかが大切です。サーバの基盤構築、UI設計、開発フレームワークの理解などリードエンジニアとして総合的に判断しながら、パートナーやインターンに指示を出し、自分もひたすら手を動かすという、大忙しの開発期間でした。

「いやー、難しかった!」と言いつつも、高橋さんはとても楽しそう。

ポリシーは「作って、壊して、また作る」

高橋

その少し前になるのですが、7月にはかなり大規模なアプリリニューアルも実施しました。アプリをリリースして以来、スピード優先でUI改善や機能追加を実行して来たので、正直、コードがだんだん”汚く”なるわけですよ。エンジニアさんなら、よくわかるはず(笑)。それをまとめて一気にキレイに改修もしました。

「作ったものを一旦壊して、また作り直した、そんな感じですね」と高橋さん。

またサラリとすごいことを……エンジニアさんなら共感するのではないでしょうか。それがいかに大変なことであるか、想像がつくはず。

高橋

アプリって「完成」するものではないと思っています。1ヶ月前にベストだと思ったものも、ユーザーのデータが集まるにつれ、改善点が必ず生まれてきます。作っては壊して、また作る。ユーザーの声に耳を傾けて、また壊して作り直す。そんな毎日が「楽しい!」と思えるエンジニア仲間が増えたら、すごく嬉しいですね。

山下

それがスタートアップの面白さですよね。今回8月にライブコマース機能「MimiLIVEチャンネル」が誕生し双方向コミュニケーションが実現したので、よりユーザーとの距離が縮まりました。

ユーザーがどんな情報を知りたいのか、どんな商品が欲しいのか、アプリで何ができたら嬉しいか……新たなニーズがこれまで以上に手に入る環境になりましたね、と山下さん。

高橋

データがさらに溜まれば、当然機械学習の分野にも力を入れていきます。ユーザーに対して精度の高い商品・コンテンツレコメンドを提供していけば、よりメディアとしてのクオリティは高まります。

さらに、目下取り組んでいるのは「検索アルゴリズムの改善」とのこと。

高橋

検索機能は既に実装していますが、さらにその精度を上げていきたいですね。様々なユーザー心理を想定して曖昧性を解消したい。これもビッグデータを解析しながら進めていく予定です。

Googleレベルにするのは時間がかかるかもしれませんが、と笑う高橋さん。いやあ、奥深い。

ターゲット層の心理は「未知」、だから面白い

それにしても、お二人とも男性ですよね。つまりサービスのターゲット層とは重ならないということで……そのあたり、大変ではないんですか?

山下

いえ、自分がターゲット層と合致してしまっていたら、客観性を保てず「思い込み」に邪魔されてしまう可能性もあります。まったく未知だからこそできる、フラットな目線でのサービスづくりの良さもあると思っています。

MimiTV社は現在、正社員16名プラスインターン合わせて35名体制。その3分の2程度が若い女性なのだそう。「MimiTVのファン!」というインターンもいるとのことで、日々社内のあちこちからアイディアや情報が集まってくるのだそうです。

高橋

彼女たちを通じて、非常にリアルなターゲット心理を掴むことができます。僕らからヒアリングを行うことも非常に多いですね。山下が言うように、ターゲット層の心理が未知だからこそ面白い発見があるし、答えに近づいていく実感・楽しみがあるんです。

なるほど確かに。今後ユーザーデータが蓄積されるたび、さらに「作っては壊してまた作る」を繰り返していくわけですね。

高橋

ええ、もちろんです。ユーザーエクスペリエンス向上のためなら、必要とあればすぐに開発に着手する心構えがあります。

山下

「メイクといえばMimiTV。」そんな確固たるブランドイメージを確立していくことが当面の目標です。MimiTVは情報提供のみならず、コマース、双方向コミュニケーションを実現させていますから、他の美容系サービスと一線を画すものだと自負しています。

今の「MimiTV」ファンの方々の心を掴み続けることができ、さらにユーザー数が増えていけば……それこそ数年後には、有名美容雑誌の数々も顔負けの知名度を確立するのかもしれませんね。それくらい、インターネットの力ってスゴい。

日本電子専門学校首席。23歳にして技術書2冊の執筆に携わったリードエンジニア

ちなみに……話、いきなり逸れますけども……
さっきから気になっていたんですけど……
それ、なんですか?

高橋

あ、これ、骨伝導のヘッドフォンなんです。2年くらい前にクラウドファンディングの「Kickstarter」で見つけて思わず投資したんです。それが今年やっと完成して。

と高橋さんはものすごく嬉しそうに話してくれました。常に持ち歩いているそうです。最新技術への感度の高さ、テクノロジー愛がすごいですね!

山下

ほんと彼はスゴいんですよね。若いんですけど既に技術書を出版してたりもするんです。Swift入門書、書いてたよね?

高橋

あ、はい。あと別のプログラミング入門書の構成に参加したこともあります。そちらは著者として名前が出ているわけではないのですが、謝辞の中に名前を入れていただいていましたね。

え、スゴい……めっちゃ若いのに(社会人歴まだ2年だそうです)、既にその実績!
聞けば、エンジニア教育で著名な日本電子専門学校を首席で卒業しているそう。
そんな高橋さんが入社に至った理由はなんなのでしょうか?

高橋

もともと私は株式会社Candleに業務委託エンジニアとして参加したんです。そしたらすごく働きやすかったんですよ。会社の自由な雰囲気も気に入ってしまって。CTOとも同い年でしたし、20代前半のメンバーばっかりだから勢いもパワーもエネルギーもあって、フットワークも軽い。最高に楽しいチームで、気付けばドップリ入り込んでました(笑)。

へえ!インターンの方も、そんな感じで「気付けば入社」してそうですね(笑)。

山下

そうですね、まあインターンは大学院に進むメンバーなどもいますから、彼らの決断次第ですが。インターン生も全員非常に優秀で、東大と東工大の学生です。学業の傍ら、プロジェクトにも常に本気で取り組んでくれていますよ。

インターンといっても、年齢が近いこともありコミュニケーションは「すごくフラットです」とのこと。雇用形態ってものは便宜上存在するだけで、チームの中では「皆、仲間」なのですね。

「株式会社Candle」のDNAがもたらすもの

高橋さんもインターンの方々も「MimiTV」というサービス開発の面白さにハマってらっしゃるようですが、それだけパワーに満ちたクリエイターの方々だと「自分で新しいサービスを作りたい」といった欲求が生まれるのでは?

高橋

ええ、そうですね。それは素晴らしいことです。もっとも大切なのは、ここで出会い共にプロジェクトに挑んでいる仲間たちが、最大限活躍し幸せな人生を送ることだと思っています。

そもそも株式会社MimiTVも、株式会社Candleから独立した企業ですしね。さらに、株式会社Candle出身者が創業したスタートアップは、ほかにも幾つも存在するとか。知らなかった!

高橋

インターンから起業する人も多いです。今年の3月にも、CEO・CTOが共にCandle出身の「保険×Web」をコンセプトにしたスタートアップが立ち上がりました。その他、「終活×Web」という事業コンセプトのスタートアップもありますよ。

終活、そして保険……「MimiTV」とはまた大きく異なる分野ですね。

高橋

はい。サービス企画を行うときは「市場規模」と「市場成長性」を必ずはじめに考えますよね。その観点で、終活も保険も今後確実に伸びていくマーケットです。もちろん「MimiTV」を2015年にローンチした時も、動画市場の拡大を想定した上でスタートしました。

なるほど!共通点、見えました。そんなCandle社のDNAが詰まった「MimiTV」というサービスが、今後どんな風に進化して、マーケットを驚かせてくれるかがすごく楽しみです。

高橋

ええ、是非楽しみにしていてください!

渋谷の好立地にある、移転したてのピカピカオフィスでは、この日も動画撮影が行われていました。

この動画ひとつ一つが、多くの視聴者の心を動かして、世の中に新たなマーケットの波を作り上げていくのですね。

高橋さん、山下さん、お忙しい中、どうもありがとうございました!

会社名 株式会社MimiTV(英文名: MimiTV inc.)
代表者 山下 主暉
設立 2017年5月
所在地
150-0041
東京都渋谷区神南1-12-16 アジアビル 7F
事業内容 メディア事業
運営サービス MimiTV
求人情報を探す
Web業界の転職・求人情報が満載 Find Job!