要件を満たしたものを作るのがプロ、品質の高いものを作るのが職人エンジニア。ネパール出身、アメリカ留学をしたカーキさんが日本で働く理由。

みんなのマーケット株式会社
Webエンジニア カーキさん

ハウスクリーニングや出張カメラマン、家の修理やリフォームをはじめとする生活関連の出張・訪問サービスをオンラインで依頼することができる「くらしのマーケット」。

従来のサービスと違い、様々なジャンルの出張・訪問サービスを口コミや料金で比較できるB to Cビジネスとして盛り上がりを見せています。

そんな「くらしのマーケット」を運営しているのが、みんなのマーケット株式会社(以下みんマ)さん。2019年3月に不動前駅近くにオフィスを移転されたばかりで、広々としたワンフロアのオフィスをキックボードで颯爽と移動する社員の姿が目を引きます。

今回インタビューさせていただいたのは、テクノロジー本部のカーキさん。ネパールご出身で大学はアメリカに進学。交換留学で日本を訪れ2014年2月よりインターンとしてみんマに参画するようになりました。

長くエンジニアとして新機能の開発、既存機能の改善に携わってきた方であり、現在は設計やレビューなどリードエンジニアとしてご活躍されています。
そんなカーキさんに、エンジニアを目指した経緯や仕事のやりがい、みんマで働くことの魅力、キャリアビジョンについてなど伺わせていただきました。

出身はネパール、大学はアメリカ。働きたいと思ったのは日本

ネパールご出身でしかもアメリカの大学に進学されていたということですが、どのような経緯で日本にいらしたんでしょうか?

カーキ

高校までネパールの学校に通っていたんですけれど、中学時代に必修でプログラミングの授業がありました。その時にプログラミングの面白さを知って。簡単なものでしたけど学園祭でゲームを作ったりもしていました。

その頃から大学ではコンピューターサイエンスを学びたいと思うようになって、コンピューターサイエンスといえばやはりアメリカだろうということで、Missouri Southern State University というミズーリ州にある大学に入学しました。

中学校からプログラミングの授業が必修であるって、ネパールすごいですね!

カーキ

そうですね。それでアメリカの大学に入ってみたら日本からの交換留学生が多くて。日本人の友達もできてちょっとずつ日本語を勉強してみたんです。日本語って文法的にネパール語とも似ていて、学んでいうちに面白くなっちゃって。

そんな時に日本への交換留学制度もあると知り、また日本にいる友達も多かったので、1年間交換留学で日本に行くことにしました。実際来てみたらすごく楽しかったですね。

日本の大学でもコンピューターサイエンスを学ばれていたんでしょうか?

カーキ

日本では京都の龍谷大学に通っていたのですが、コンピューターサイエンスではなく、留学生向けの日本語コースで日本語の勉強していました。

大学は京都だったんですね。東京に進出しようと思ったきっかけもあれば教えてください。

カーキ

交換留学が2014年の2月に終わり、ちょうど次の学期まで半年ぐらい時間が空いていたので、キャリアアップのためにインターンをしようと思いました。当時は今後日本に来ることもないかもしれないと思っていたので、せっかくなら日本の首都・東京で暮らしてみたいと思って、東京でインターン先を探してみたんです。

少人数のスタートアップの方が成長できるかなと思ったので、インターネットで「東京 スタートアップ Python」と検索。そしたらみんマがヒットしたんです。

今でこそ社員は80人ほどいますが、僕が入った頃はまだ正社員も5人と少人数でした。

入社の決め手はそれだけですか?

カーキ

正直なところ、最初はサービスの凄さとかビジョンに共感できるかどうかとか何も考えてなくて、「経験だけ積めたらいい」っていう軽い気持ちでインターンし始めたんです。

だけどここで働いていたら会社のことを好きになっていて。結局アメリカに帰国してからもリモートでインターンの仕事を続けて、アメリカの大学を卒業してから日本に戻ってきて、正社員としてみんマに就職することにしました。

なるほど。カーキさんの場合、アメリカやネパールで働くこともできたと思うのですが、あえて日本で働くことを選んだ理由はなんですか?

カーキ

みんマで働いていて楽しかったし、日本語を勉強してせっかくある程度できるようになったので使わなくなるのももったいないと思って。
あとアメリカとネパールなどいろんな国に住んでみて、日本は特に住みやすかった。

会社も好きだし日本は住みやすいし、学んだ日本語も日常的に活かせる、ということでみんマに入社することにしました。

あと、僕がインターンで入った当時ってエンジニアが僕とCTOともう一人くらいしかいなかったのですが、責任のある大きな仕事を任せてもらえてやりがいがあったというのも入社の決め手だったと思います。成長できそうな環境だと感じましたね。

みんマの堅苦しくなく、フラットで自発的な環境が居心地良い

具体的にカーキさんが思う、みんマの魅力的な部分ってどんなところですか?

カーキ

もともと日本の会社って「堅苦しい」というイメージがあったのですが、みんマはそんなイメージと対称的でした。堅苦しくなくて、少人数でみんな仲が良くて居心地が良かったんです。

働く上で上下関係に悩まされるビジネスパーソンも多い中で、堅苦しくない、仲が良い組織というのはいいですね。

カーキ

部長とかはいますが、マネージャーが多いような職場と違って、メンバーみんなフラットな立場で仕事をしていますね。働く上でコミュニケーションの部分で困ったことも特にありません。

そういえば会社はワンフロアなので、部署を超えた交流も盛んですね。ですが飲み会の強制参加などもなくて。Slackに「今日飲みたい人、飲みましょー」と投稿して賛同する人が集まる、というような自然発生的な交流がみんマの特徴かもしれません。

発言しやすい、風通しの良い環境なんですね。

カーキ

そうですね。僕も以前、屋上ランチの際にチャイを作ってみんなで飲む会を開催したことがありました。最近ではオフィスで火鍋会やボードゲーム会が行われたり、サッカー好きなメンバーがフットサルをしに行ったり。

面白そうなことしてますね!

カーキ

良い意味で変わってるところはみんマの良さですね。オフィスにお菓子スペースがあるとかはよくあると思うのですが、うちはオフィスに筋トレスペースがあったり、オフィスで飼っている猫が2匹いたりします。

猫を会社で飼っている、というのは珍しいですね!お世話とか大変じゃないですか?

カーキ

ご飯当番は決めているのですが、それ以外は世話したい人が世話をする感じで上手く回っています。みんマは会社としてあまりルールがないのですが、そのお陰かある意味みんな自発的に行動しているのかもしれません。

ルールで縛るのではなく、社員の自発性を促す環境が整っている、と。

カーキ

そうですね。あと、仕事に対して熱い人が多いというのも、僕がみんマを好きなポイントです。普段シャイな人が多いエンジニア職ですが、飲みに行ったりすると「あれ、すごいよかったよね!」と熱く語り出したりして。

熱い想いを持った人たちと働けるというのはいい刺激になりますよね。

カーキ

確かにそうですね。あとは自宅勤務ができたり、フレックス勤務ができたり、仕事とプライベートのバランスをうまく調整できる点も気に入ってます。セルフマネージメントをちゃんとしていれば、自由に働けるというのはありがたいですね。

ただコードを書くのではなく、どういう意図で書くかが重要

お話を伺っていると、カーキさんはインターン時代から即戦力としてエンジニアをされていた印象があります。

カーキ

いやいや、インターンで入った時は大したことできませんでしたよ。色々周りの人に教えてもらったり、興味のある技術に触れたりして、スキルアップしていった形です。仕事内容としては、当時も今もくらマの機能の開発、既存の機能の改善ですけどね。

仕事はやりながら教えてもらった形でしょうか?

カーキ

やりながら教えてもらうこともありましたが、周りの優秀なエンジニアたちから刺激を受けて勉強することもありました。

当時みんマにいたエンジニアは、僕みたいにコンピューターサイエンス専攻とかではなく独学でプログラミングを勉強した、技術的にすごい人が何人かいて。

好きでコードを書いている人ばかりだからか、みんなで話すときは技術の話になることが多く、そこで刺激を受けていました。

手取り足取り教えてもらった形ではない、ということですね。

カーキ

研修があるわけではないですし、勉強会などもそこまで開催されてないですね。それよりも日々エンジニア同士、Slackで技術の情報交換をすることの方が盛んですね。

それ以外にエンジニアとしてのスキルアップのために、意識して取り組んでいたことはありますか?

カーキ

技術の優れた先輩に「このコードどうやって書いてるんですか?」って聞くこともよくあったんですが、聞いてみると自分とは全く違うコードの書き方をしていて。

それを自分も真似したりして、そういうことの繰り返しでレベルアップしていきましたね。あとは個人的に本を読んだり、動画を見て勉強したりしていました。

今までで「エンジニアとしてレベルアップしたな」と実感した瞬間はありましたか?

カーキ

大学を卒業してみんマに戻ってきてすぐのときですね。
当時は「とりあえず動けばいい」という気持ちでコードを書いていたんですけど、当時いたエンジニアの先輩方に「こういう考えでプログラムを作っている」という話を聞いたときに「自分はまだまだだったんだ」と実感しました。

そのあと優秀なエンジニアたちから良い設計のやり方とかクオリティーの高いコードの書き方など色々教えてもらったり、自主勉強したりして。「どういう意図でコードを書いているのか」ということを意識するようになり、やっと先輩たちに追いついた感じがありました。

エンジニアはフィードバックのサイクルが早く成長の実感も早いのが良い

これまでエンジニアとして自発的にスキルアップに努められてきたカーキさんですが、仕事をする中でやりがいを感じる瞬間はありましたか?

カーキ

ユーザーとやりとりしている部署の人から「こういう機能あって楽になった、と出店者の方が言ってたよ」というようなフィードバックをもらえた時に、この仕事をしていて良かったなと思いましたね。
褒められるのも嬉しいですが、作ったものがちゃんとユーザーに使われているのを知った時も嬉しいですね。

あと単純にくらマは社会貢献になっているいいサービスだなって思ってるので、その仕事に携われているのもやりがいかもしれません。

自分の仕事が社会貢献している実感があるというのは、やりがいにつながりますよね。逆に苦労されたこと、失敗したこと、大変だったことはありますか?

カーキ

バグを生んで落ち込むこともたくさんありましたし、日本語の文章を読むのが苦手なので要件定義を勘違いしてコーディングしてしまったこともありました。

けど周りの人がフォローしてくれたほか、要件定義はリスニングで説明してもらうようにしたら問題がなくなったので、個人としてあまり苦労したという印象はありません。

個人として苦労した印象がないというのは羨ましいです。

カーキ

僕はコードを書いているだけで楽しくてしょうがないんです。「これは仕事だ」と思っていたらストレスになるかもしれませんが、コードを書くこと、プログラミングすることを単純に楽しめばいいと思います。

エンジニアの仕事、どういう部分が面白さなんでしょうか?

カーキ

「こういうことしたい」というスタートからどう問題解決しながらゴールまで持っていくか、を考えて作業するのがこの仕事の面白さだと思います。設計も綺麗にできたら嬉しいですしね。

中高時代は数学も好きだったのですが、答えがあるというのはプログラミングも似ています。動くか動かないかもすぐわかる、つまりフィードバックのサイクルが早いから、成長の実感も早い。

あと個人的に、エンジニアは裏で仕事を支えているというのがかっこいいと思っています。

要件を満たすだけでなく、クオリティの高さにこだわったエンジニアへ

これまでカーキさんはスムーズにキャリアを積んでこられたということですが、仕事をする上で心がけていることはあるのでしょうか?

カーキ

開発する時の話になるんですけど、コードに関してはプロ意識が強いので、コードレビューで「LGTM(Looks good to meの略。問題ないよという意味)しか言わせないぞ〜」というメンタリティーで毎日開発しています。あとは仕事のことはプライベートでは考えないようにしていますね。

今後目指していきたいエンジニア像があれば教えてください。

カーキ

個人的に開発して動かせるようになる、要件を満たしたものを作るのがプロだとしたら、さらにそこからブラッシュアップして品質の高いものを作るのが職人だと思っています。

くらマをより成長させるためにも、新しい技術を身につけてプロから職人を目指していきたいですね。

プロと職人の違い、納得です。将来のキャリアビジョンはありますか?

カーキ

長期的なキャリアビジョンはないのですが、直近では機械学習に興味があり勉強しています。レコメンドや口コミ評価の分析など、くらマに活かせる部分もあると思いますので。

エンジニアを目指している人、エンジニアとしてキャリアを歩み始めた人へメッセージがあればお願いします。

カーキ

わからないことは知ったかぶりせず、プライドを捨てて聞いた方がいいと思います。自分もインターンの頃などコンピューターサイエンス専攻だったのでプライドがあり、「聞きづらい」「こんなことも知らないのか」と思われたくなくてわからないことを聞けませんでした。

けれど周りのエンジニアの方々が本当に優秀だということがわかってから色々聞くようになって、そこからスキルアップすることができました。

あとはエンジニアとして、楽しみながら仕事をすることを大切にしてください。

最後に、転職を考えている方に、どんなことを伝えたいですか?

カーキ

転職の経験は無いのですが、インターンから5年働いています。
僕はプライベートも充実させたいとか、一人でいるより人といるのが好きだとか、イレギュラーなことに逆に興味持っちゃうみたいな性格なので。

くらマのフレックス制度だったり、みんなでオフィスで火鍋やるとか、オフィスにジムがある、猫がいる。とか、ちょっと変わってる社風が自分の性格にマッチしていると感じています。

長く勤めているのは、くらマが自分の性格にマッチしてて、モチベーション管理がしやすい環境だからだと思っています。
だから、転職をするときにはその会社がどれぐらい自分の性格にマッチしてるかを重視して選ぶのが大切だと思いますね。

カーキさんの日本語の堪能さと、エンジニアとしてのプロ意識の強さに圧倒された今回の取材。お時間をいただき、ありがとうございました!

会社名 みんなのマーケット株式会社
代表者 浜野 勇介
設立 2011年1月
所在地 141-0031
東京都品川区西五反田4丁目31-18 目黒テクノビル3階
事業内容
  • オンラインマーケットプレイスの開発と運営
サイトURL https://www.minma.jp/