日本の「住まい」を変える!リノベるがつくるのは、リノベーション時代の「つながり」と「場」。

リノベる株式会社
代表取締役 山下智弘さん

全国にショールームを展開し、「リノベーション」で住まいの変革を起こし続けるリノベる株式会社。その勢いたっぷりの急成長の裏側を覗くべく、渋谷に構えるおしゃれオフィスにお邪魔してきました!不動産 × メディア × コンサルティング・・・いくつもの顔を持つ、同社の仕事内容や社員のみなさんの働き方にも、取材班は興味津々!

こだわり溢れるオフィスはもちろん、山下社長の事業に対する熱い思いと、リノベるの「これから」に関するお話は必見です!

さて、渋谷のオフィスに到着!
まるで「公開ラジオブース」のような、開放的でかっこいい外観。

さっそく出迎えてくれたのは無垢素材の床 ! ! これは憧れます・・・
段差には「Welcome to RENOBERU」の文字が。細部のこだわりが心憎い〜

その先に見えるのは、「1/3」の文字。
一般的に、リノベーション物件を購入すると新築の1/3のコストカットが叶うのだとか。

その、浮いた1/3を「こ〜んなことに使ってみませんか?」という粋なメッセージです。

ミーティングルームの前にはイニシャルオブジェが。
「オー・・ロラ」 ?

お次は「SUN UP(日の出)」。
これは、なにやら意味がありそうです。

こちらは「MORNING GLOW(朝焼け)」。
なんとも爽やかに打ち合わせができそうなネーミング !
これらはすべて、「業界の “ 夜明け “ をイメージして、朝にちなんだ名前をつけてるんですよ」とのこと。

そんな素敵なこだわりをお持ちなのが、代表の山下さん。
関西弁のフランクな物腰と、伝わる熱さが、とっても魅力的な方でした !

いいオフィスがいい仕事をつくる、とはよく言ったもの !
みなさんがイキイキと働く「リノベる」の魅力と展望を存分に語ってもらいましょう 〜

リノベるがつくるのは「家」だけじゃない!

近ごろ「リノベーション」という言葉をよく耳にしますが・・・
「リフォーム」と「リノベーション」は、どう違うのでしょうか?

ー山下

老朽化してしまった建物を修繕して元に戻すのが「リフォーム」、建物を改修してより価値を高めるのが「リノベーション」で、お客様にもまだまだ伝わっていない部分ではありますね。さらに「リノベーション」にも 2 種類あり、不動産会社が古い物件をリノベーションしてから再販売する形式と、古い物件をそのままお客様に買っていただいてひとつひとつリノベーションしていくワンストップ形式があります。「リノベる」は後者でやっています!

古い物件をお客様にご紹介して、そのリノベーションまで対応している、ということなんですね!

ー山下

そうですね。ただ、「リノベる」は不動産物件の紹介や紹介メディアの運営もしていますし、設計・施工を承るデザイン事務所みたいな見え方もあると思いますが、全体としての事業内容は、それらをすべてつなげる「場」をつくるような、リノベーションの「O2Oプラットフォーマー」というポディションの会社なんです。

「O2Oプラットフォーマー」・・・というと、具体的にはどのようなことをされているのでしょう?

ー山下

海外と違い、日本はこれまで「新しいもの」を買うこと・売ることにユーザ側もプロ側も慣れてきてしまっているので、築古物件のリフォームはできても、たとえば「築30年のもの」のリノベーションや仲介のノウハウが不動産業者にも工事屋さんにも無いんです。さらには金融機関にも “ 築古物件のため “ のローンがありませんでした。そこで、ぼくたちがはじめたのが「リノベる。大学」です。

「リノベる。大学」・・・不動産業界のみなさんのための教育機関のようなものでしょうか?

ー山下

まさに、仲介・施工・金融のプロの方々に「こうやって取り扱うんですよ」というレクチャーをしながら、お客様を含めたみなさんをオンライン上で結ぶようなことをやっているんですよ。お客様には、オンラインで選んだ物件がどのようにリノベーションされるのか、といったイメージを持っていただくうえで、オフラインのショールームでしっかりと見てもらうことができます。

ショールームは、なんと全国に 20 ヶ所も運営しているとのこと!
ステークホルダーのみなさんをつなげつつ、ショールームでお客様とのコミュニケーションを取っているんですね!

ー山下

そうですね。「リノベる。大学」に入学というかたちでパートナーになっていただくと、施工者の方は「リノベーション」の施工に関するリテラシー向上ができて新しい分野に参入することができますし、W ebやこのようなショールームに住宅購入を検討されるお客様がいらっしゃいますので、仲介業者さんにとってはお客様の獲得につながる窓口にもなる、というわけでなんです。

なるほど・・・!古くからの習わしや慣例が多いとされる不動産業界ですが、「中古」「リノベーション」の波を捉えて、「リノベる。大学」で大きく変わりそうですね!

大工さんがアプリで管理?痒いところに「nekonote」

他にも、「リノベる」は業界改革とも言うべくチャレンジを次から次へと仕掛けています。

ー山下

大工の職人さんが使うアプリケーション開発もしているんですよ。

大工さんがアプリを使うんですか???

ー山下

そうなんです。「nekonote(ネコノテ)」っていうアプリケーションなんですが、職人さんたちが「いま、施工の現場がどうなっているか」というのを一括で管理・確認できるようなもので、マンションのスペックや担当者もわかりますし、駐車場情報と連携していたりもします。

すごいですね・・!写真も見ることができるんですか?

ー山下

図面や写真を見ることもできますよ。たとえば、設計者がお客様と話して「棚板が 1 枚増えました」となった場合には、「nekonote」で図面に線を1本増やしてアップデートすれば、現場の職人さんにpush通知が届くような。これまでのような電話してメールで送って印刷して・・・そのうえ間に合わなかった、なんていう苦労や手間を省くことができます。

・・・なんて便利なんですか!夢のようなツールですね!

ー山下

「言ったはず」とか「言うのが遅かった」とか、あるいは「知らなかった」とか。人と人とのコミュニケーションの間で落ちてしまうものを、ぼく達は拾おうとしています。これがあれば救うことができますし、現場が変わるんですよ。

本当に変えることができそうです。無駄も省けますし、気持ちよくお仕事できますね。

ー山下

無駄が減れば、早く帰ってビールが飲めるじゃないですか(笑)

たしかに・・・!
職人さんたちにスマホアプリに親しんでもらうため、現場をまわってしっかりとヒアリング、レクチャーもされたとのことでした。すごい!

海外では主流の「中古物件」と「リノベーション」

リノベーションを通じて、日本の「住まい」と「暮らし」を改革しようと奮闘されている山下さんですが、もともとそのような構想をお持ちだったんですか?

ー山下

もともとは、新築マンションをつくる会社に勤めていたんです。ただ、ある時から悩んでしまって。

どういったお悩みでしょう?

ー山下

その会社では、社員が誰ひとりとして自分の会社の商品(マンション)を買わなかったんです。商品に問題があるわけじゃないんです。「新築は買った瞬間に、” 中古 ” になる、その瞬間に価値が落ちる」ということがわかっているからなんですよね。日本では、「中古」になれば住宅の価値が20%も落ちてしまう。

みなさんよくご存知だからこそ、買い物するお気持ちになれなかったんですね・・・

ー山下

そうなんですよ。そして社員が買うのは「中古」でした。20 代でまだ若かったこともありますが「この仕事は、人のためになってるんやろうか・・・」と考えてしまって。会社には迷惑をかけたんですが、自分の心を整理するためにお休みをもらって海外に住む友人宅を巡りました。そこで気付きがあったんです。

お友達のお宅で何か発見したのですか?

ー山下

ラグビー仲間の家で世話になってたんですが、日本に住んでたころより、みんなちょっとおしゃれになってるんですよ(笑)

え!(笑)どういうことでしょうか ?

ー山下

日本とは逆で、海外は「中古」の物件を買ってリノベーションして住むことが主流です。古いものを活かして、みんな思い思いに「自分の家」を楽しんでします。「暮らし」というものに、すごく興味が湧いてくるんでしょうね。「この前、このテーブルクロスを買って」だとか「このマグカップが気に入ってて」なんてコーヒーを淹れてくれたりするんですよ(笑)日本の家は、どこに行っても白いクロスが貼ってあって、床もそっくり。家の話なんてまったくしないですからね。

なるほど!そこに「中古」「リノベーション」の面白みや可能性を感じたんですね。

ー山下

同じ歳頃の同じ仲間たちが、環境によってこんなに変わるのか、と。もともと自分が考えていたところとぶつかって結ばれました。「中古物件を活かしていこう」「もっと流通させよう」と。

家具職人から設計士まで、まずは修行から

決心後、退職して 27 歳で設計事務所を設立した山下さん。

ー山下

でも、それまで設計なんてしたことなかったんですよ(笑)ゼネコンを辞めてから、設計事務所と不動産会社と家具職人に、それぞれ弟子入りのようなかたちで実際に会社で働かせてもらって。昼間は家具職人しながら、夜は不動産会社で働いて・・・みたいな日々でしたね。

ハードですね・・・しかし、そこでいろいろとスキルや知識を習得されたんですね。

ー山下

いまの、この「リノベる」のモデルに必要な職業は、金融以外はすべて自分でもやってみました!

ちなみに向いているものはありましたか?

ー山下

家具をつくるのが一番楽しかったですが、飽き性なんで同じものはいくつもつくれない(笑)自分に「向いている」ものはありませんでしたね!(笑)

160 名を超えるスタッフとのコミュニケーション

満を持して「リノベる」の事業を開始されたわけですが、2010 年にたった 1 人で創業されてから、現在ではすでに社員数 160 名強です。

ー山下

暇さえあればオフィスをうろうろと歩いてみてますが・・・

みなさん気軽に話しかけてくださいますか?

ー山下

まちまちですね!(笑)やっぱり人数増えてきて、ほとんど喋ったことない人もいるじゃないですか。そういう人には頑張ってこちらから話しかけるようにはしてますよ。

「歩み寄り」ですね・・・!

なにか、人数拡大で課題に感じられてることはありますか?

ー山下

課題だらけだと思ってます。ショールームの店舗が増えたり、オフィスのスタッフも増えると、当然ながら、ぼく自身の言葉が伝わる範囲がどんどん少なくなっていくので。そこはすごく気を遣ってますね。全社集会も月に 2 回おこなってはいますが、やっぱり目の前で話すのがいちばん。伝わる熱量が違いますし、その伝わった熱量がお客様に伝わるじゃないですか。

他には、どんな工夫で解消されようとしてますか?

ー山下

ぼくもショールームに顔を出すようにしています。そのときは、朝礼も夕礼もいっしょに出て、昼食も夕食もいっしょに食べて、飲んで。とにかく顔を合わせてみたり、合同合宿みたいなもので価値観のすり合わせなどをおこなったりしています。

価値観やビジョンの浸透は上手くいってますか?

ー山下

まだまだ満足してませんが、伝えようとしていますね。みんな、向かってるところはいっしょなんですよね、「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に。」と。ただ、やっぱり少しずつですが、ズレてくることがあるんですよね、みんな一生懸命走ってると。その調整にはパワーをかけてますね。

ショールームで働く営業スタッフやデザイナー、メディアを運営する人や、先ほどの「nekonote」のようなツール開発に携わる人もいる中で、統率はかなり大変ですよね。

ー山下

いろんな職種のスタッフがいますからね。持つべきマインドの指針として「リノベる。バリュー」というのを掲げてるんですよ。

「謙虚さ」「感謝の気持ち」「明るいバカ」など、合計 31 個の項目からなる「リノベる。バリュー」。現在、社員のみなさんが主体となって、このバリューをさらにパワーアップ・アップデート中なんだとか。

ー山下

あとは全社で運動会もしています。赤チーム、青チーム、緑チームで競うんですが、リレー、玉入れ、大縄跳び・・・と、どれも全力でやるのでめちゃくちゃ盛り上がりますよ(笑)

山下さんのリーダーシップについて、社員の方にも伺ってみました!

「山下はとにかく真っ直ぐですね。そしてこんなにビジョナリーな人は、なかなか出会えないなと。はじめて会ったときから、『この人は、本当に心底この事業で日本を変えたいんだな』と、そしてそれに対して真っ直ぐだな、と思いました。とは言え、人格的に尖っているかと言うと、ちゃんと話も聞いてくれますし丸みもあるので、すごく尊敬できますね」

熱い山下さんの想いへの共感が、いちばんの「統率力」となっているのかもしれません。スタッフの方々とお話しされるときの山下さんの笑顔も非常に印象的でした!

ー山下

ぼくたちの仕事は、お客様から頂く「ありがとう」の想いがとても大きいんですよね。多くの方にとっては「人生に 1 度きりの大きな買い物」なので。そのへんに喜びを感じて入社してくれる、やりがいを感じてついてきてくれるスタッフは多いですね。

自らの手で、日本の「住まい」を変える挑戦

直近では、東急電鉄との資本業務提携が締結。すごいスピードで成長・拡大されてるように感じます!

ー山下

「空き家問題」などを受けて、日本の国自体が「中古物件の流通量を 2 倍にしていく」と宣言しています。「中古」「リノベーション」というのが、まず時代の波に合ってきているので、そのマーケットの成長もあると思います。ただ、東急電鉄さんとの取り組みは、ぼくたち「リノベる」の歴史上すごく大きな意味がありますね。

すごく規模の大きな話ですよね。

ー山下

電鉄会社さんは、線路をひいて、その線路をひいたところに駅をつくって、まわりに街をつくってきたわけですよね。家をつくってスーパーをつくってホテルをつくって・・・。だけどいま、その街が高齢化してスーパーにさえ買い物に行けなくなってしまった。駅も使用頻度が減って、そうすると収入も落ちてきます。街をもう一度復活させるにも、昔のようにドカーンと壊して、新しいマンション建てて、若い人たちを呼びこむ、なんてことはできません。

そこで「リノベーション」なんですね。

ー山下

古いものを活かしながら、新しい血を呼びこむことをしていかないといけない。そこにリノベーションは必須です。私鉄トップの東急電鉄さんに今回、選んでいただいたことはすごく大きな意味があります。彼らといっしょにマンションをまるまる 1 棟ずつリノベーションしていくことをやりはじめているんです。

大きな改革であり、業界にとっても「リノベる」にとっても、本当に大きな前進なんですね!・・・しかし、かなりのリソースが必要ですよね?

ー山下

そうですね(笑)共感してくれる人を募集しています。

人材採用の他にはどうしましょう?

ー山下

そうですね、「nekonote」のようなITツールは、まさにその役割を果たしてくれると思っています。インフラを整備して、無駄を無くして、いろんなことをシェアしていくことで、爆速的に変えられると思っているんですよ。そこが本当にできていなかった業界なので、そこをやっていきたい。

なるほど・・・!その加速を生む仕事は、すごくやりがいを感じることができますよね。

ー山下

古い業界ですが、だからこそ、自分のスキルや技術を持って「変えていくことができる」というのは非常に面白いと思います。「職人さんの働き方」や、ひいては「日本の住まい」が変わるわけですから。自分の手で、リアルな変化を生み出すことができますよ。

「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に。」

マーケットの拡大が顕著な「リノベーション」という分野でトップを走る、リノベる株式会社の “ 熱い “ 想いをたくさん、伺うことができました!

今後の展開が、ますます楽しみです!今日はどうもありがとうございました!

会社名 リノベる株式会社
代表者 山下 智弘(代表取締役)
設立 2010年4月
所在地
150-0002
東京都渋谷区渋谷3丁目10番13号 TOKYU REIT渋谷Rビル
事業内容 マンション・戸建てのリノベーション
一棟リノベーション・店舗・オフィス・商業施設の設計施工及びコンサルティング
運営サービス リノべる。
施工現場用アプリ「nekonote(ネコノテ)」