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仕事内容が想像と違うような気が…確認してもOK?

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「入社前に聞いていた仕事内容と実際の仕事内容が違う」というトラブルは、実は企業と転職者の間でよくあることです。例えばグラフィックデザイナーであれば、コンペやプレゼンでの提案は無いと聞いていたのに、実際は営業に近いことまでやらされることになった、というケースもあります。

転職サイトなどの求人情報を読んでいて、また、面接を受けていて、「この仕事内容、ちょっと違うんじゃない?」「何か隠して話してるんじゃない?」と思ったことがある方もいらっしゃるでしょう。

しかし選考を受けている手前、「違いますよね」と確認するのも気が引けます。そんなとき、素直に企業側に確認してもよいのでしょうか。今回はその是非や確認方法について解説していきます。

求人に書かれている仕事内容が実際と違うのはあり得る?

転職先を探す上で、どんな仕事内容なのかは最も重視する項目です。自分にできる仕事なのか、経験を活かせるのか、プライベートや家庭と両立できるのだろうか。仕事内容の項目から様々なことを読み取り、応募するかどうかを決めているのではないでしょうか。

そもそも、公に公開されている求人情報に書かれている仕事内容が、実際の仕事と異なるということがあり得るのでしょうか。そして、あるとすればなぜ起こってしまうのでしょうか。

人事担当が業務内容をきちんと把握していない

求人情報を制作するのは、企業の人事・採用担当や、転職サイト運営会社のライターなどです。情報に間違いがないように作っていくのですが、ときには人事・採用担当やライターが現場の仕事内容をきちんと把握しきれておらず、結果的に求人情報内の仕事内容と実際の仕事内容に差異が生まれてしまうことがあります。

もちろんこうした事態が起きないように気を付けて制作しているはずですが、求人情報には文字数の限りもあり、全てを網羅して書くということも難しいのが実情です。

応募数を増やすために事実を隠している・良く見せている

前項と比較して悪質性が高いのですが、不人気職種の募集の場合、あえて真実を隠したり、オブラートに包んで伝えたりすることもあります。もちろんこれは本来あってはならないことです。

例えば実際は残業が月80時間あるにも関わらず、求人情報上ではほとんど無いような表現をしているケースです。それを信じて入社した方と企業側との間でトラブルになるケースは多々あります。

また、顧客対応が無いと書かれているのに実際はあったり、ライターとしてライティングだけに専念できると書いているのに顧客対応やプレゼンも担当したりというケースも見られます。

問題は、こうした虚偽記載をわざと行っている会社があるということです。普通に求人を出したのでは人が集まらないので、事実を隠すことで何とか応募を集めようとする意図でしょう。もちろんこれは許されることではありません。

仕事内容が違うのでは?と思ったらすぐ確認すべき

もし前述のように、仕事内容に差異があるのではないかと疑った場合は、必ず人事・採用担当者などに確認しましょう。「仕事内容が間違っているのでは?」とはなかなか聞きにくいと思いますが、自分が携わる仕事に少しでも疑いがあるのなら、入社前に確認しないと後々後悔することになるのは自分自身です。

もし間違っている場合、きちんと人事・採用担当者は確認してくれますし、それは転職者への当然の姿勢です。対応してくれない場合や、明らかな怪しさを感じた場合は、転職先候補として検討するべきではないかもしれません。

この項目では、人事・採用担当者への聞き方について、参考例をご紹介します。

仕事内容をより詳細に聞く

 

「これ、実際の仕事内容と違うんじゃないですか?」と面接の場などでストレートには聞きにくいと思いますので、仕事内容をより詳細に聞く流れで、事実との齟齬を確認していくのが自然です。

例えばライターやデザイナーの仕事内容に顧客折衝に関する内容が書かれていない場合は、「オリエンやプレゼン、修正対応などはどなたがやられているんですか?」と面接などの場面で聞いてみるとよいでしょう。直接質問されて虚偽内容を答えるわけにはいかないため、事実を確認できます。

できれば齟齬の確認のためでなくとも、仕事内容については詳細に聞いておくべきです。求人情報の仕事内容の項目は、システムの関係上わずか数百文字しか記載できないことになっています。たった数百文字で、その仕事についての全てを書くことはおそらく不可能でしょう。

口コミサイトなどで事実を確認する

 

口コミサイトやSNSなどには、その会社で働いている人が仕事についてを書き込んでいることがあります。社外からは分からない情報や、あえて人事・採用担当者が語りたくない情報などが出ていることもあるので、ぜひ選考中に確認してみましょう。

また、中には仕事や会社への愚痴などと絡めて書いている人もいます。ネガティブな想いが入ってしまうと、過度に悪質に書いたり、事実以上に暴言が含まれたりと、正確性を欠く場合もあるので注意が必要です。どの情報を信じるべきかというリテラシーも持たなければなりません。

SNSは特に匿名性が高くネガティブな情報も多いため、オススメは会員登録制の口コミサイトです。悪い事ばかりではなく、良いことも中立な立場で書かれているサイトが良いでしょう。

人事担当に聞きにくい場合は先輩面談を依頼する

 

選考中に人事・採用担当者に質問をするとなると、選考通過の可否に関わってくる可能性があります。印象が悪くなってしまうことを心配して、質問ができなかった経験がある人もいるのではないでしょうか。

そんな場合は、人事・採用担当者ではなく、先輩社員との面談を依頼し、面談の場で実際の仕事内容を詳しく聞くのも手です。「先輩社員の話を聞いてみたい」と依頼すれば、ほとんどの企業は応えてくれると思いますし、前向きな姿勢があると評価してもらえることもあるでしょう。そして現場の先輩であれば、人事・採用担当者よりも仕事内容について詳しく教えてくれるはずです。

仕事内容によるミスマッチで退職する人は、実は多い

偽りのない求人情報を掲載するのは、企業として当然のことです。おそらく多くの転職者は、「Web上に公開されている求人情報が間違っているはずがない」と思っているでしょう。しかしその思い込みが原因で、入社後に仕事内容が違うことに気づいて退職してしまう方は、残念ながらたくさんいらっしゃいます。

転職サイトの運営会社に寄せられるユーザーからの意見・クレームの中でも、特に多いのが「仕事内容や条件面が実際のものと違う」というものだそうです。それが原因で、入社してすぐに退職してしまったというケースもあります。

大切なのは、こうした事実を知識として知っておくことです。「齟齬があるかもしれない」と思うことができれば、求人情報を見る際に情報を疑って見ることもでき、入社後に知ってしまうようなリスクを減らすことができます。仕事はあなたの人生に大きく関わることなので、後悔しないよう、自分の身は自分で守れるようにしておくことが大切です。

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