SEやプログラマに比べて一般的には馴染みの薄い職種ではあるものの、ネットワークエンジニアは近年、IT業界での需要が高まっている仕事です。オフィスのIT化に伴い今後ますますニーズは拡大する傾向にあり、転職マーケットでも注目されている職種のひとつです。
ネットワークエンジニアの履歴書の書き方

人材不足の業界だからこそ、他と差をつける履歴書を。コミュニケーション力もファクターの1つ!
大きな転職市場を保っている一方で、よりシビアに実務経験を問われる傾向が強まってきています。そこで応募書類の書き方、内容が大きく影響してくるのです。
特にネットワークエンジニアの場合、各部署や社外とのコミュニケーションも重要なファクターになってくるため、業務環境や経験年数、データ的な内容はもちろん、その経験で得られたスキル、コミュニケーション能力、折衝力など業務以外の部分もバランス良く伝えることが大切です。
3つのポイント
- 開発言語や資格の記述は基本にすぎないと考えよう。
- プロジェクトによって自分がどう成長したかを伝えよう。
- 企業・業界に応じてアピールポイントを整理しよう。
項目別でチェックしておくと良いポイント
基本項目
正確に記入することを心がけましょう。住所も省略せず、氏名のフリガナ欄も忘れずに。メールアドレスに携帯用はNG。オフィシャルで利用するPCのアドレスを利用します。
スキル
主要業務である「設計・構築」と「運用・監視」について、募集内容と自分のスキルを照らし合わせて記入します。資格に関しても有効な評価ポイントになります。
職歴
業務範囲は必須ですが、構築・管理していたサーバの規模を記入すると、よりイメージしやすくなります。上流工程の経験がある場合は、忘れずに記載しましょう。
自己PR・志望動機
志望動機は採用担当者から見て、興味を感じ、説得力があることがポイントです。PR部分ではスキルやキャリアに加えて、将来のビジョンなどを絡めておくと効果的です。
ネットワークエンジニアの職務経歴書の書き方

職務経歴書の3つのポイント
職務経歴書で気をつけるべきポイントは3つあります。
- スキルを具体的に記述することで、積み重ねてきた経験をアピールできるようになります。
- 職務経歴はできるだけ具体的に書くことで経験がイメージしやすくなります。
- 自己PRに熱意+志望動機を明記することで書類選考通過率がアップします。
職務経歴書の例
会社名 | 株式会社●●●● |
---|---|
勤務期間 | 2004年 (平成16年) 4月~ 2005年 (平成17年)3月 |
雇用 | ネットワーク、サーバー構築・運用 |
雇用形態 | 派遣社員 |
職務内容 | ■某商社グループ内/専用ネットワーク構築 グループ企業の使用に特化したネットワークを構築・運用。派遣社員ではありましたが、事実上のサブリーダーとして、LAN/WAN等のネットワーク設計、セキュリティ設計を担当し、プロジェクト工程管理、メンバー管理などを行いました。 ■某物流センター/全国ネットワーク網再構築 物流センターと全国20拠点IP-VPN網で再構築に伴う、ネットワーク構築・設定変更を実施。そのプロジェクトの中で、運用前の負荷試験、運用、保守業務作業、障害対処などを担当しました(新規PC登録作業、バックアップ作業などのメンテナンス含む)。 |
記載する際のポイント
職務経歴を具体的に記載することで、仕事内容や役割の記載など、どんな仕事に従事したのか企業側がイメージしやくなります。
自己PR&志望動機+ポイント
自己PR
これまで派遣社員としてさまざまなプロジェクトに参加し、要件定義から保守まで担当してまいりました。Cisco製品(WAN、LAN問わず)を用いたネットワーク構築およびUNIX(Solaris)/Linuxを用いたWeb、DNS、Mailサーバの構築と運用経験があります。
志望動機
どのような業界・システムでも柔軟に対応できるエンジニアを目指しており、将来的には人材教育や管理等でも活躍できるよう日々スキルアップに励んでおります。これまでに培った知識を生かし且つ己を磨き、御社を盛り立てていきたく思っております。
記載する際のポイント
志望動機や自己PRを具体的に明記することで、担当者に「会いたい」と思われやすくなります。
まとめ

履歴書と職務経歴書を作成する場合は3点気をつけましょう。
- スキル以外のヒューマンスキルにも触れておく
- 業務経験はより具体的に記載する
- 自己PR欄で独自の人間性をアピールする
上記のポイントが書類選考通過の鍵となります。
これらを意識して履歴書・職務経歴書を作成するようにしましょう!