NSSワークス株式会社
NSSワークス株式会社
株式会社クリーク・アンド・リバー社デジタルコンテンツグループ
QA/テスターは、開発中の製品やサービスを実際に操作して、不具合がないかどうかを決められた手順に従ってテストする人です。開発中の製品は、Webサービスや端末向けのアプリケーションやソフトウェア、ゲームなど多岐にわたります。 今回はQA/テスターが具体的にどのような仕事をしているのか、またどのようなスキルが身につくのかなどを詳細に解説します。
QA/テスターは、開発中の製品を実際に操作して、テスト手順書に従い不具合がないかどうかをテストする人です。細部にわたって動作確認や操作確認を行い、発見した不具合は速やかに担当者に修正するよう伝達します。
今回はQA/またQAとは「Quality Assurance」、すなわち「品質保証」の意味で、QA/テスターはクライアントが求める品質を保証するという任務もあります。
今回はQA/そのため、あらかじめテスト手順書に書かれていない事柄であっても、何かしらの不具合と思われるものを発見した際には、担当者に逐次報告していく伝達力も求められます。
アプリケーションやゲームなどの製品は、市場にリリースされる前に何らかの不具合が生じていないかしっかりとチェックし、不具合を発見した場合は速やかに修正するよう、担当者へしっかりとフィードバックをしなくてはいけません。
クライアントの信用に足りる品質保証をするという意味でも、QA/テスターの業務は重要です。
今回はQA/ここからはQA/テスターの仕事内容について、大まかな流れを順番にみていきましょう。
製品が決められた仕様どおりに動作するか、意図していなかった現象が起きていないかなどを、テスト手順書に従って細かくテストしていきます。
特にゲームなどの場合は、グラフィックなどにもおかしなところがないか、細部まで逃さずにチェックをする必要があります。
機器で操作をする中でタッチやスライド、ボタンの操作などに、何らかの不具合が生じていないかを確認します。
スマホアプリの場合はスマホ端末で、ゲームソフトの場合は専用コントローラーやキーボードなど、実際の製品のリリースに対応した事例でテストします。
動作や操作の確認を行った後、不具合をまとめて担当者にフィードバックし、不具合を修正してもらうように依頼します。
たとえテスト手順書に記載がない項目であっても、動作確認や操作確認の際に不具合を発見したり気になる点があったりすれば、それらも併せて伝えるようにします。
修正改善されたものがQAテスターのもとに戻ってくれば、不具合が発生していた箇所がきちんと修正されているかどうかをチェックするため、再び動作確認や操作確認を行います。
未経験の方でも、QA/テスターになれるチャンスはあります。ただし、特定の製品に限らず幅広い製品への興味や関心を持つことができ、スマートフォンアプリやゲームなどのリリースする製品を問題なく操作できることが必要です。
未経験の方でも、QA/また特定の資格を持っていなくてもQA/テスターにはなれますが、持っておいたほうがスムーズに業務に入ることができたり、就職や転職の際に公式に技能を証明できたりする資格があります。
未経験の方でもQA/テスターになることはできます。ただしいろんな製品に対して興味や関心を持てることが必要です。
QA/テスターとして携わる製品は、必ずしも自分が好きなジャンルのものとは限りません。たとえ自分が初めて接するジャンルの製品であっても苦手意識を持つことなく、しっかりとテスト業務に関わる必要があります。
このためQA/テスターは、幅広いジャンルの製品への興味・関心が強い人が向いているといえます。
QA/テスターになるために必須の資格はありませんが、取得しておいたよりスムーズに実務に入っていきやすい資格はいくつかあります。
例えば、テスト技術者資格を証明する「JSTQB認定テスト技術者資格」、システム開発における品質向上に関する知識を証明する「ソフトウェア品質技術者資格」などの資格です。
また「IT検証技術者認定試験」はテストエンジニア技術の正式認定を目的とした資格試験なので、QA/テスターのスキルを公式に証明したい場合には、おすすめの資格といえます。その他「基本情報技術者試験」「ITパスポート試験」などの国家資格は、ITエンジニアとしての基本的な知識を証明するもので、QA/テスターとしても保持しておくメリットがあります。
これからリリースされる製品のテストを行うわけですから、その製品自体を問題なく操作できることは必須になります。
例えばスマートフォンアプリのテストをする場合は、そのアプリが問題なく操作できることは当然のこと、立ち上げから終了に至るまで、一通りのスマートフォン端末の操作に習熟しておくことが必要です。
またテスト手順書やテストフィードバック用の帳票はWordやExcelを用いて作られていることが多いので、Microsoft Office製品の操作にも慣れておいたほうがいいでしょう。
製品がリリースされる前に実際に操作し、不具合を発見していく過程で、QA/テスターも開発メンバーと一緒にものづくりに参画できます。業務を行っていく中で、論理的思考力やコミュニケーション能力も鍛えられます。
例えばアプリケーションやゲームなどであれば、世の中にリリースされる前にその内容を知ることができ、業務の中で必要に応じて操作する場面があります。仕事なのでただゲームをプレイするのとは違いますし、決して社外に知られないように守秘義務を厳守することも求められます。
しかしQA/テスターとして品質保証や機能改善を通して、開発メンバーたちと一緒にものづくりに携われることは、とても大きなやりがいも感じることができます。
QA/テスターとして身につくスキルには、以下のようなものがあります。
テストや評価は、不具合や使いにくさなどをさまざまなパターンで細かに調べていく仕事です。
最初のうちは手順通りに黙々とテストをしていても、経験を積むうちに自らも主体的に不具合の原因や改善案などを考えてみることで、論理的に物事を考える力が磨かれていきます。
将来的にはテストをどう行うかといった設計業務や、改善案の策定業務など上位職のポジションで活躍できるチャンスも広がります。
テスト業務の中で発見した不具合は、担当者に速やかに報告・連絡を行うということが大原則です。
少しでも疑問に思ったことやこうしたほうがいいのではないかという改善案なども、うやむやにせず相談することが求められるので、報告・連絡・相談などの社会人としてのコミュニケーション能力が向上します。
フィードバックはWordやExcelを使って行うことも多いので、操作していくなかでOAスキルの向上も期待できます。
QA/テスターに向いているのは、幅広いジャンルの製品に興味・関心を持つことができ、長時間の作業になってももれなく不具合を発見し、それを伝達する力をもっている人です。
またあらかじめテスト手順書に記載されている検証項目だけでなく、実際に使うユーザーの立場にたって、とことん検証することのできる人に向いている仕事といえます。
QA/テスターは、必ずしも自分が好きなジャンルの製品をテスト対象にできるとは限りません。そのため特定の分野にこだわらず、幅広いジャンルの製品に対する興味・関心を持てる人がQA/テスターに向いているといえるでしょう。
特にゲームなどをテストする場合は、テスト手順書に記載されている検証項目をチェックするだけでなく、そのゲームを実際にプレイするユーザーの目線にたったテストができることが大切です。
操作しやすいかどうか、面白くプレイできるかも含め、検証項目以外のことまで徹底的に検証できる人に向いているといえます。
QA/テスターは、1つのアプリケーションやゲームソフトを1日に何時間も操作します。ときに長時間の操作や単調な作業となることもありますが、そのような場面でも注意を切らさず業務を続けられるだけの集中力や忍耐力が備わっている人に、向いている仕事といえます。
QA/テスターは、どんな些細な不具合でも見落としてはいけません。ときには開発当初に全く予期していなかった不具合などが生じることもあるので、「たぶん大丈夫だろう」「問題ないだろう」などの思い込みを持たず、ややもすると見落とされがちな細かな不具合ももれなく発見できる、高い観察力や洞察力のある人に向いています。
QA/テスターは、何よりもまずリリースする製品の仕様についてしっかりと理解しておく必要があります。そのうえで不具合をフィードバックする際には、過不足なく正確に報告するためのしっかりとした伝達力も求められます。
QA/テスターは幅広い分野の製品に興味を持ち、長時間の作業でももれなく不具合を発見できる人に向いています。
テストの結果みつかった不具合は、担当者に過不足なく正確にフィードバックをしなければならないため、コミュニケーション能力も求められる仕事です。
製品がリリースされる前にきちんと不具合を発見しておくことは絶対に必要な作業であり、このような重大な業務に携わることのできるQA/テスターはとてもやりがいのある仕事です。