Androidアプリのダウンロード数を稼ぐにも「ストア内検索」での上位表示が欠かせません。しかし、Androidアプリもストア最適化(以下、ASO)対策が不十分なアプリが多くあります。
そこで今回は、ASOのプロ、サーチマン柴田さんに、『本気でGoogle Play内検索順位を上げるために実行すべき13個のランキングアップ術』を教えて貰いました。ぜひ皆さんの対策で漏れがないかもチェックしてみて下さい!(App Storeの検索順位アップ術の記事はこちら)
1.Webサイトから「アプリ名」でリンクを貼る
自社のWebサイトから、Google Playのアプリページにリンクを貼りましょう。
その時の注意点はアンカーテキスト。「Google Playへ」などではなく、
「アプリ名」をアンカーテキストにしなければ効果が落ちてしまいます。
(Googleはウェブ検索の会社であり、ウェブのリンクも加味してGoogle Playの検索順位を決めているとの発表がGoogle I/O 2013でなされています。)
▼参考:「パズドラ」の場合のリンク設置例
2.デベロッパー情報にサービスページのURLを入れる
Google Playのデベロッパー欄には「ウェブページにアクセス」というURL設定欄があります。そこには
アプリの事を説明しているサービスページURLを入れましょう。
▼参考:「ウェブページへのアクセス」にはサービスページのURLを。
もちろん、そのサイト上で、タイトル・metaタグなどの基本的な内部SEO上必要なことをやっておくのは前提です。Googleは飛び先のサイトまで含めて見てくれています。
3.スクリーンショットの文字は大きめにする
Google Playでは、スクショの大きさがApp Storeに比べて小さくなります。検索結果にスクショは出ませんが、アプリを開いた後のインストール率に影響するため、パッと見で読める文字を書くようにしましょう。
▼参考:「DECOPIC」のApp StoreとGoogle Playのスクショ比較
▼参考:「黒猫のウィズ」のように横長の画像を使うのも一つの手
4.YouTubeのビデオを登録し、取りたいキーワードをタグで入れておく
Google Playでは、スクショ以外にもYouTubeの動画を登録できます。
ビデオを見たユーザーのダウンロード率は高くなりますし、ASOにも効くため設定してみましょう。
YouTubeの動画のタグが、Google Play内の検索順位でも見られているのです。
▼参考:タウンワークの動画例
※タウンワークの動画を見るにはこちら
5.説明文は最初の5行を頑張る
ASOの一般論として、
クリック率・ダウンロード率は高い方が良いです。この2つの指標を上げるための施策の一つとして「説明文は最初の
5行だけでも伝わる」ようにします。
また、App Storeと違い、フォントカラーも設定できます。単調な文字だと読み飛ばされるため、インストールの強力な後押しになる文章は文字色を変えましょう。
6.APKのサイズを小さくする
これは
起動率を上げるための対策です。APKはAndroidアプリのファイルサイズの事ですが、小さければ小さいほど、インストールに時間がかからず、実際の利用率が高まります。
Google Playでは、アプリの起動率もASOに影響するのです。
7.Google+1をお願いする
Google Playでは、+1や位置情報など、80の指標に基づいてパーソナライズした検索順位を表示しています。Google+1の数も影響するため、アプリ内で+1を押して貰うようにお願いしてみましょう。
APIを使うと、アプリ内で簡単に+1が出来るように作れます。
8.ユーザーが満足したタイミングでレビュー依頼する
Google Playでもレビューの評価が加味されます。なるべく評価を高めるためには、レビューをお願いするタイミングが重要です。
『ユーザーが満足したタイミングでのレビュー依頼』の通知を出しましょう。
達成感を感じたり、楽しいと思われるアクションをして貰った後だと、満足度も高いですね。
9.アプリ名は有名なものと似ないようにする
Google Playでの検索ワードの
スペル補正は強力です。有名アプリと類似したアプリは検索トラフィックを失う可能性が高くなってしまいます。
10.広告を使ってコンスタントにダウンロード数を稼ぐ
質の悪いダウンロードだと駄目
(*1)ですが、コンスタントにダウンロード数を稼ぐことも、ASOの役に立ちます。
App Storeは直近数日のダウンロード数等でランキング順位が決まると言われていますが、
Google Playは一旦順位が上がると落ちにくいとも言われます。
*1 質の悪いダウンロードだと、アプリの定着率等が下がるため、ASO的に悪影響になってしまいます。
11.アプリ名にブランド名以外のキーワードも入れる
アプリ名にブランド名以外にも、アプリ内容に関連する適切なキーワードを入れましょう。
▼参考:DECOPICのアプリ名
App Store同様、不必要なキーワードを入れて長いタイトルをつけると、削除される可能性があるので注意しましょう。
12.説明文に取りたいワードを入れる
Google Playでも、説明文に入れたキーワードはASOに効きます。アプリ内容に関わるキーワードであれば問題ありません。
13.アプリをタブレットに対応する
これはApp StoreでのASO対策と同じです。タブレットでアプリをダウンロードする人もいるため、単純にスマホ版だけアプリを提供するよりも、ダウンロード数が増えやすくなります。
最後に
今回のGoogle Play内検索での順位アップ術は参考になりましたでしょうか?
【IVS × Find Job ! Startup特別企画】
Find Job ! Startupは、IVSの公式メディアパートナーを務めていました。今回はその特別企画の第2弾として、IVSで登壇したサーチマン柴田さんに個別に取材した内容をお届けしました。
合わせて、前回のApp Storeでの検索順位の上げ方の記事もご覧下さい!
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(取材先:
柴田 尚樹、執筆/編集:井出)
■取材先紹介
SearchMan Co-Founder 柴田 尚樹
1万2000社、3万8000アプリに導入されているASOツール「SearchMan」の共同創業者。東大助教授や楽天執行役員を歴任後、スタンフォード大学の研究員となる。2011年にはシリコンバレーにてSearchManを創業、現在に至る。
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