こちらの記事でも書いたように、このメディアの立ち上げにあたり、スタートアップに挑戦されている方やVCの方々にお話を伺いました。そこで聞いた最も共通する課題の一つが『プロモーション方法』でした。
良いサービスはあるのに広め方が分からない。
そこで、今回はプロモーション方法の一つとして、「プレスリリースのやり方」についてご紹介します。
ここに書いたようなちょっとした工夫をするだけで、かなり反響に違いが出ます。(私も前職でPR業務もやっていたのでその違いを実感しています)
資金が限られているスタートアップにこそ、プレスは必須施策だと思いますので、ぜひ実践してみて下さい!
■目次
1.アイディアの考え方編
2.書き方編
3.送り方編
1.アイディアの考え方編
1-1.プレス企画の切り口チートシート
PRTIMESさんの
こちらのページでは、プレスリリース発信のタイミングとして下記を挙げてくれています。
[プレス企画の切り口チートシート]
・新商品/新サービス発表
・商品リニューアル/ロゴ変更/機能追加発表
・売れ行き好調データ開示(100万部突破!など)
・新店舗/新サイトオープン発表
・キャンペーン開始発表
・募集開始/当選発表
・CM放映開始/広告展開発表
・イメージキャラクター就任発表
・イベント開催告知(記者発表会/レセプション/一般向けイベントなど)
・イベント開催報告(内容レポート)
・調査結果レポート
・受賞発表
・提携発表
・サービス導入発表
・会社設立/社名変更/企業ロゴ変更発表
・決算発表/業績発表
・人事発表(新社長就任など)
・CSR発表
※出典:PRTIMES
1-2.ニュース性は作れる!調査リリースを成功に導く4ステップ
PRTIMESさんのサイトでは、
『自社ネタが弱くてもメディアの目に留まる!調査リリースを成功に導く4ステップ』というTIPSがまとまっています。
プレスリリースを出す場合、ネタは『新サービスの提供開始』である必要性は必ずしもありません。「ユーザー数○○人突破」「○○社が利用開始」など色々な切り口が考えられますが、ここでは切り口の1つ、「調査リリース」のやり方が書かれています。
詳細は記事PRTIMESさんの記事をご覧頂ければと思いますが、以下の4ステップでのアイディアを考えて行きましょう。
[調査リリースを成功に導く4ステップ]
・作成ステップ? ターゲットの設定
・作成ステップ? アンケート調査対象者の決定
・作成ステップ? ニュースとして成立する切り口
・作成ステップ? 伝えたいメッセージへリンク
※出典:PRTIMES
2.書き方編
2-1.プレスリリース作成の10原則
共同通信さんは、自社サイトで
『プレスリリース作成の10原則』という形でTIPSを紹介してくれています。
ここでは、
『タイトルと見出し、リード文が勝負』『具体的な数字データを』『資料は別添に』といったポイントが特に参考になるでしょう。
[プレスリリース作成の10原則]
1.タイトルと見出し、リード文が勝負
2.事実を正確に
3.結論を先に
4.専門用語は極力少なく
5.告的な表現や余分な形容詞は避ける
6.具体的な数字データを
7.1センテンスは50字以内、3行止まりを目安に
8.資料は別添に
9.読みやすいレイアウトに
10.素材によって提供する“相手”を変える
※出典:共同通信
また、同じく共同通信さんのサイトで、『基本編2「プレスリリースに必要なもの」』という情報が乗っています。
ここに書かれているように、『リリースに「未知の事実」が含まれているか』という点は、リリース作成上注意するようにしましょう。以下のように書かれている通り、未知の事実であり、且つ、その結果「社会」「暮らし」「ビジネス」にどのような影響をもたらすかを説明する必要があります。
リリースには「社会との関わり」が書かれているかも重要な要素です。自社の商品やサービスの説明だけではなく、それらが「社会」や「暮らし」「ビジネス」にどんな変化をもたらすか、あるいは新聞記事やテレビのニュースとして報道された際に、その情報が読者や視聴者にとっていかに有効であるかが情報価値の分かれ道になると言えます。
2-2.メディア、生活者に「自分ごと」として受け取ってもらうプレスリリースの書き方
PRTIMESさんのサイトでは、
『タイトル冒頭に商品名を入れてませんか?メディア、生活者に「自分ごと」として受け取ってもらうプレスリリースの書き方』というTIPSをまとめてくれています。
ここでは、プレスリリース作成の
4つのポイントとして、下記を挙げてくれています。
▼プレスリリース作成で押えるべき4つのポイント
画像出典:PRTIMES
このページでは、上記の4つのポイント以外にも、プレスリリースの基本フォーマットを挙げてくれてているので参考にしましょう。
[プレスリリースの基本フォーマット]
1.日付・宛名・社名
2.タイトル・サブタイトル
3.冒頭リード文
4.背景・経緯の説明
5.目標・今後の方向性
6.会社概要
7.報道問合せ先
※出典:PRTIMES
2-3.その他「書き方」で参考になる記事
「書き方」については、他にも以下のような解説記事があるので参考になさって下さい。
・
リリース作成34のポイントとプロの実例
・
リリース作成時の具体的ノウハウ(上)
・
リリース作成時の具体的ノウハウ(中)
・
リリース作成時の具体的ノウハウ(下)
3.送り方編
プレスリリースの送付方法は大きく「1.記者なりメディアに直接送る」「2.プレスリリース一括配信サービスを使う」の2つの方法があります。
3-1.一括配信サービスとは?
通常、プレスリリースというものは、記者なりメディアに個別に送らなければいけません。ですが、そうすると企業側の広報担当者の手間が膨大なものになってしまうため、それを代行してくれるサービスが出て来ました。
この一括配信サービスの管理画面からプレスを送付するだけで、登録されている数百以上のメディアにプレスを送ることができます。
▼プレスリリース一括配信サービス
・
PR TIMES
・
News2u.net
・
@Press:アットプレス
・
ValuePress!
また、一括でメディアに送るだけではなく、例えばPRTIMESであれば他のメディアに転載コーナーがあったりします。(例えば
こちらのページです。)
ですので掲載数という意味でいうと、確実に数は稼げます。
3-2.手動でメディアに送る時の連絡先一覧
上記の一括配信サービスは有料です。自分達で送りたいという場合は、以下の一覧でまとめてくれているのを参考に、メールを送ってみましょう。
・
無料で広報ができる!プレスリリース配信サイト25選
・
iPhoneアプリPR送付先一覧【2012.10】
・
新サービスを出すときにリリースを送りたい連絡先300連発!
3-3.プレスリリース配信の4つの注意点
PRTIMESさんのサイトで、
『「画像がNGで掲載を断念した経験ある」記者が5割 プレスリリース配信でやってはいけないこと』というTIPSがまとまっています。
プレス経験があまりないとやってしまいがちな、下記のような事について解説してくれています。
[プレスリリース配信の4つの注意点]
1.メールのタイトルが【プレスリリースをご送付します。】
2.メールの本文が【内容は添付ファイルをご覧ください。】
3.毎回タイトルの書き出しが同じ
4.画像の解像度が悪い。
→解像度が悪く、掲載を断念した記者が5割以上いるようです。
※出典:PRTIMES
3-4.メールでのリリース配信のカスタマイズ法
Web担当者Forumさんでは、
『メールでのリリース配信のカスタマイズ法』というTIPS記事が上がっています。
この記事は必読です。他のサイトでは言われてないような「メールの件名」など、深いところまで解説してくれています。例えばプレスリリースの件名は以下の様な形がベターです。
画像出典:Web担当者Forum
[メールでのリリース配信のカスタマイズ法]
1.リリースメールの開封は件名と差出人で決まる
2.重要事項はメールの本文内に記載
3.読みやすさを重視したメールのリリース、7つの基本ポイント
※出典:Web担当者Forum
【あわせて読みたい!】
プレスリリースで失敗しないために覚えておきたい、作成・配信の手順まとめ
動画でWebサービスの魅力を120%伝えるときに意識したい7つのポイント
以上、
『知らないと損するプレスリリースの広め方 | ネタの作り方、書き方、送り方を網羅的に紹介』でした。
もしプレスリリースの効果検証方法などについても、反響がありそうでしたら書いてみたいと思います。
(執筆/編集 井出)