無料アプリで利益を出す。そんな事ムリだなんて思ってませんか?
本記事で紹介するマネタイズ手法を試すだけで、数十%以上の効果改善が見られるはず。
今回は特別に、各アドネットワークの会社にも生の数字を聞いて、各手法の見込み効果もまとめてみました。まだ実施してない方は、ぜひやってみて下さい!
■目次
・広告の表示箇所/タイミングを変えて売上を増やす手法(×5種類)
・表示箇所をいじる以外で売上を増やす手法(×6種類)
広告の表示箇所/タイミングを変えて売上を増やす手法
【手法1】アクション終了画面に広告を表示
投稿なりゲームなり、何かのアクション終了画面に広告を貼ります。ユーザーの行動が切れるタイミングでのボタン表示は効果的です。
▼「イライラ外野フライ」のゲーム後画面に表示させている広告例

さらに無料ゲームの場合、ゲーム終了・ランキング画面にウォールへの遷移を置くと、クリック数が
300%以上になった例もあります。
(情報提供元:株式会社CABeat)
▼「けしカスとばし」の例

【手法2】全画面広告をアプリ起動時に表示
全画面広告(スプラッシュ広告)をアプリ起動時の画面で表示させます。
eCPM実績:180円?500円、
CPC:8円前後、
CTR:2~4%とかなりの数値が得られます。
▼「Kuma the Bear」の例
他にスコア画面や、読み物を読んでトップページに戻る時にも良い効果が出ます。
(情報提供元:株式会社AMoAd)
【手法3】Androidアプリでバックキー押下時に広告を表示
インタースティシャル広告を、Androidアプリでバックキーを押した時に表示させるようにします。インタースティシャル広告は、ページ遷移時にページとページの間に表示する広告のこと。
▼「soundplay」の例
※画像出典:インタースティシャル広告をいれたら月の収益が27万円増えた
アクション終了時に表示される為、ユーザビリティの低下が少ないです。また、ダウンロードボタンを押さないと遷移しない誤タップ防止仕様の為、広告効果が高く
高単価になります。
ドウゲンザッガーバーグ社のsoundplayというAndroidアプリでも、
「5回に1回という高頻度でアドを出していても、コメント欄に広告の批判はあがってない」との事でした。効果が高い割に、意外とユーザーからの批判はないのですね。
【手法4】アプリのデザインと馴染ませる
広告の表示箇所を、アプリ自体のデザインと馴染ませるのも一つの手です。広告的なものを無意識にスルーしてしまう「バナーブラインドネス」を避ける効果があります。
▼+icon(左)と、カオコレ(右)の例

?他のアプリ部分と広告部分でデザインをなじませている?
■ ウォール型広告のボタン名も馴染ませてみる
また、ウォール型広告への遷移についても、アプリのデザインとなじませるとクリック率を高められます。
「江頭にょきにょき」というアプリで、ボタンの文言を「江頭を待つ」変更した結果、クリック数が
200%上昇しました。
▼「江頭にょきにょき」の例

アプリのイメージやモチーフが強ければ強いほど、ボタンクリエイティブもアプリに寄せていく方が効果が高くなります。
【手法5】広告メニューを複数貼る
ヘッダー、ミドル、フッターなど、CPC広告・CPI広告を組合せて表示させると売上が増えていきます。エモジバのように、一つの画面で複数広告を表示することもオススメです。
▼「エモジバ」の例
※画像出典:【ヒカラボ】広告収入で稼ぐ!!アプリマネタイズ術を公開!
表示箇所をいじる以外で売上を増やす手法
【手法6】リフレッシュレートを最適化する
広告表示の更新時間(=リフレッシュレート)を最適化させましょう。ただ更新時間が何秒が良いかはアプリの種類によって様々です。ですので以下の数字を参考にしながら、皆さんのアプリでも何秒が一番最適か試してみてください。
▼ゲーム系アプリの場合、「15秒<30秒」が良い
▼読み物系アプリの場合、「30秒>60秒」が良い
(情報提供元:adingo)
【手法7】リワードが溜まったらプッシュ通知を送る
プッシュ通知を送って、ユーザーを再起させましょう。リワード広告が溜まったら送るのも効果あります。起動を促す事により、My365では
DAU:30%増、
売上:20%増という効果が出ました。
▼「My365」のプッシュ通知の例

【手法8】チュートリアルの時点でリワードの説明をする
チュートリアルでポイントを貰えるという説明しておくと、リワード広告の利用率が上がります。
▼「こづかい稼ぎ」のチュートリアル例(※画像をクリックすると拡大)
【手法9】SSPを使い収益性の高いアドネットワークを自動入れ替え
SSPを使うと複数のアドネットワークの配信を一元管理し、収益性の高いアドネットワークに切り替えていくことができます。
■ SSPにするだけで売上が1.5?1.7倍に!
「駅すぱあと」では、元々アドネットワークを数社つなぎ自社でチューニングしていました。それを
FluctというSSPを使ってチューニングし始めたところ、
売上が1.5?1.7倍になったようです。
(情報提供元:株式会社adingo)
FluctのようなSSPでは、全ネットワークの調整をやってくれるので、繋ぎこむネットワーク数・配信調整の頻度も増えていきます。
【手法10】広告枠を大きくする
「トップ画面メニュー下」や「ゲーム完了後画面(スコア画面など)」などに、レクタングルサイズの広告を入れるとeCPMが大きく上がります。
My365では、写真投稿後の画面に大きい広告を表示させました。その結果、
eCPM:100?130円、
CPC:10?12円、
CTR:1~2%という良い数字が出ています。
▼「My365」の例(投稿完了画面で広告枠を大きくしている)

上記サイズが入らない時は、AMoAdでは半分サイズのレクタングルパネルもあります。それでも
eCPM実績:80円?100円、
CPC:8~15円(CV数によって変動)、
CTR:0.6~2%という数値が出ています。
(情報提供:株式会社AMoAd)
【手法11】海外に対応しているアドネットワークを入れる
急に海外でダウンロード数が伸びることがあるので、予め入れておくと良いと思います。
▼海外に対応しているアドネットワーク例
最後に
以上、11個の広告マネタイズ手法でした。
【手法1】アクション終了画面に広告を表示
【手法2】全画面広告をアプリ起動時に表示
【手法3】Androidアプリでバックキー押下時に広告を表示
【手法4】アプリのデザインと馴染ませる
【手法5】広告メニューを複数貼る
【手法6】リフレッシュレートを最適化する
【手法7】リワードが溜まったらプッシュ通知を送る
【手法8】チュートリアルの時点でリワードの説明をする
【手法9】SSPを使い収益性の高いアドネットワークを自動入れ替え
【手法10】広告枠を大きくする
【手法11】海外に対応しているアドネットワークを入れる
今回の広告マネタイズ手法はいかがでしたか?無料アプリも開発や運用にお金がかかっているので、少しでも多く売上を上げる方法を考えたいですね!今回の手法が皆さんの参考になったら幸いです。
(執筆:株式会社シロク取締役 向山雄登、編集:井出、
情報提供:adingo、CA Beat、AmoAd)
■執筆者ご紹介
株式会社シロク 取締役 向山雄登さん
株式会社シロクで、写真日記アプリ「My365」のディレクターをしています。8/7に新サービス「GrowthPush」をリリース。プッシュ通知のセグメント配信や解析ができ、ユーザーの継続率を向上させる、アプリ開発者向けツールです。詳しくは(https://growthpush.com/)をご覧ください。
・Blog「GrowthApp」 http://growthapp.jp/
・Facebook http://www.facebook.com/yutomukoyama