世界を変えたサービスも、最初は今では想像もできない姿でした。
サービスや戦略のピボット(方向転換)は今では当たり前。今皆さんが使っているサービスも、実はピボットしているものが多いかも。今回は世界的に有名なピボット事例をまとめました。
1) 市場規模が小さいと気付いた:ユーザーが3ヶ月で5万人となり、このままだと年間売上が1,000万ドルを超えないと分かった。
2) マーケットが変化しつつあった:北米では同性愛者の権利が改善され、Fabのサービス需要が落ちていた。
3) デザイン性が高い商品のニーズを見つけた:ゲイ向けSNSでデザイン性の高い製品を販売したところ、たった20日間で40,000ドル以上売り上げた。しかも、購入者の半数近くがゲイではない人だった。(さらにデザイン性の高い製品には、1,000億ドル以上のマーケットがあることが分かり、競合もなかった)
※「ピボット(方向転換)はいつするべきか?ピボットする時に確認する10項目」の記事を元に一部修正しています。
1) 思っていたほどユーザーを集められなかった
2) 単なる動画共有としての利用が増えていた:デートとは全然関係のない動画をアップする人が出始め、デートではなく「単なる動画共有」として使う人が増えていきました。動画共有機能のほうが利用が多いことが分かり、「動画共有」にフォーカスしたサービスへとピボットしました。
1) 想定意外の使い方が増え、ターゲットがフォーカスされなくなっていった:The Pointは誰でも利用できたため、多国籍企業のボイコット活動の募集などにも使われるようになってしまった。さらにはバッド・トラフィックを産み、サイトがハッカーにも狙われるようになってしまった。
2) 「共同購入」の価値にフォーカスした:募金を集めるための「共同購入」の仕組みは良く回っていた。そのためこの機能にフォーカスしてクーポンを集めるサービスへと方針転換した。
※参考:ケーススタディ6 グルーポンのPivot 危機に瀕していたブレーク前
1) 複雑で特徴もなく、何も新しさをもたらしていなかった
2) ユーザーがどの機能を使っているか調べた:「もし、Burbnのコアな機能をひとつだけ残せるとしたら、何を残すか」と考え、「Burbn」では何の機能が使われているかを調べました。その結果が写真機能だったため、それ意外の機能を外していきました。
※参考:InstagramのPivot(方向転換)や成功要因を共同創設者が明かす
1) マーケットのニーズが低下していった:iTunesが登場しその役割を果たしていったため、Odeoが想定していたマーケットニーズが低下していってしまったため、ピボットが必要になりました。
1) ユーザーが想定通りの使い方をしなかった
2) ユーザーの想定外の使い方から示唆を得た:
ユーザーが「Friendster Yellow Pages」のシステムを使い、リアル店舗のレビューを書くのを楽しんでいました。それに気付いたメンバーがそのニーズに応えてピボットし、今のYelpになりました。
1) 事業の拡張性に気付いた:送金サービスで利用していた「Eメール宛に送金機能」が他のECサイトでも汎用的に利用可能だと気付き、この機能にフォーカスして事業を拡大していきました。
1) ユーザーが集まらなかった:最初のサービスローンチ直後に登録したユーザーは3人だけでした。そのため常に新しいアイディアは模索されていたようです。
2) ユーザーから空き部屋を貸したいという要望があった:当初AirBnBは、「ホスト役の家主が家にいた上でお客を泊めて朝食を出してあげる」というルールがありました。あるミュージシャンが、「ツアー中にアパートの自室を全て貸し出したい」という要望を入れたため、家主がいなくても「空き部屋・空きスペースを貸したい」というニーズがある事に気付きました。
※参考記事:Y Combinatorに見るスタートアップ成功の秘訣、“ピボット”とは?
1) サービス開発中に別な開発すべき課題(=写真共有)に気付いた:ロールプレイングゲームを開発中に、写真を共有する方法がなく、写真共有ニーズが高いと感じゲームから写真共有サービスへとピボットしました。