今回の記事では「あの有名サービスたちの企画書」を各社から特別にOKを頂き公開します。3億の調達を決めた資料から、社内ベンチャーが事業承認を得るために使った資料まで。ナマの企画書ばかりです。SlideShareにもアップしてまとめました。
ぜひ参考になさって下さい!
■目次
1.「Cyta.jp」の企画書
2.「ココナラ」の企画書
3.「ストリートアカデミー」の企画書
4.「PIXTA」の企画書
5.「BASE」の企画書
6.「メルカリ」の企画書
7.「Best Teacher」の企画書
8.「STORYS.JP」の企画書
9.「ノハナ」の企画書
1.「Cyta.jp」の企画書
プライベートコーチの
Cyta.jpは、語学・楽器・デザイン・スポーツ・資格取得など、約140種類のジャンルのレッスンのプライベートコーチ(個人指導の先生)が見つかるサイトです。
(最近だと、クックパッドから10億円で買収された事が大きなニュースになりましたね!)
企画書の内容
この資料は、
「サービスEC」というコンセプトをメディア関係者へ伝えるための、広報活動で使われました。
今後はスマートフォン普及に合わせて、レッスンの検索・予約以外にもベビーシッターなどの幅広い地域サービスを取り扱う「サービス EC」への発展を目指しているため、その説明がされています。
2.「ココナラ」の企画書
ココナラは、自分ができることを500円で出品して誰かの役に立てる、スキル販売のワンコインマーケットプレイスです。
企画書の内容
この資料は、
ココナラがサービスローンチする1年以上前に作られたもので、コンセプトワークを進めていた時の資料です。
実際の資料では今回掲載しているスライドの後ろにビジネスプランがまとまっていました。前段のコンセプトの説明部分を抜粋して公開されています。サービス名、最初は「ココラナ」だったのですね。
3.「ストリートアカデミー」の企画書
ストリートアカデミーは、スキル共有のためのコミュニティサイト。個人が主催する講座・レッスンが販売されています。
企画書の内容
この資料は、
ストリートアカデミーのローンチ前に作れられた企画書です。企画のコンセプトを説明するためにページが多く割かれています。
今のサイトのオシャレなデザインとは異なり、資料では文字を使ってしっかりと説明しているのですね!
4.「PIXTA」の企画書
PIXTAは、560万点以上の写真やイラスト素材を購入できるストックフォト販売サービス。カメラマン・イラストレーターと制作会社や出版社・企業のプレゼン資料などの素材のやり取りの場を提供するマーケットプレイスです。
企画書の内容
7年前に作られたシードファイナンス用の資料です。
そのため企画の説明以外にも市場分析やターゲットの声、集客・マーケティング施策までが端的にまとめられています。当時はオンボードという社名だったのですね。事業内容にも当時から変更があります。
5.「BASE」の企画書
BASEは誰でも簡単にECサイトを作れる完全無料のサービスです。HTMLやCSSの知識がなくてもテンプレを組み合わせるだけで、30秒でネットショップが作れます。
企画書の内容
この資料は、
9月6日に開催されたライジングエキスポのプレゼンテーションで使われた資料です
(公開できないページもあったので差し引いています)。
サービス立ち上げの背景や機能紹介がメインですが、資料の最後のほうにある「登録店舗数」「BASEの可能性」「年内目標」なども興味深いです。
6.「メルカリ」の企画書
メルカリは、メルカリはスマホから簡単に出品できるフリマアプリ。ウノウ/Zynga Japanの山田進太郎さんが創業したコウゾウ社が手がけているアプリです。
企画書の内容
この資料は、
CocoPPa(ユナイテッド社)とメルカリの資本提携の商談の際に使われた資料です。
「C2Cが盛んになる理由」「既存C2Cの停滞」などサービス価値の説明にページの多くが割かれています。この商談の結果、3億円の資本提携に繋がりました。
上記資料の作成以降、取締役・資本金情報がアップデートされています。最新情報はこちらをご覧ください。
7.「Best Teacher」の企画書
Best Teacherは、英語で対応すべきシーンごとにトークスクリプトを作成できる語学学習サービス。通常のオンライン英会話が提供しているSkypeレッスンに加えて、現在特許出願中のWritingレッスンがあります。
企画書の内容
この資料は、
ベストティーチャーの導入を大手企業へ提案するために使われた資料です。株主への説明やイベントでの登壇の際にも使われました。
8.「STORYS.JP」の企画書
STORYS.JPは、一人ひとりが持っている自分のストーリーを簡単に投稿できるサイトです。
企画書の内容
この資料は、
STORYS.JPがある会社との提携の商談の初回に使った資料です。
関係者各位に「STORYS.JPがなぜ流行っているのか?」「なぜユーザーはストーリーを書くのか?」という疑問について答えられる資料になっています。
9.「ノハナ」の企画書
ノハナは、毎月1冊無料(送料別)でフォトブックがもらえるスマホアプリ。サービス開始後7ヶ月で40万人の登録ユーザーを集めるなど、ミクシィの新規事業として注目を集めています。
企画書の内容
この資料は、
ノハナの事業承認を得るために行われた、ミクシィ社内プレゼンで作われた資料です。
事業計画書という色が強いです。そのため、2013年9月段階のノハナの事業戦略とも異なる部分もあります。
最後に
今回の企画書のまとめ記事はいかがでしたか?サービス立ち上げ前の資料を見ることで、その頃の創業者の考えも追体験できたのではないかと思います。
今後、他にも著名なあのWebサービスの企画書を紹介する記事も公開していきます。お楽しみに!
(執筆/編集 井出)