失敗したくない!サイト構築前にチェックすべきSEOの12のポイント

    
2015/01/15
    


こんにちは、ヴォラーレ株式会社でSEOコンサルタントをやっている渡邉です。みなさんはWebサイトを作る際に、どれだけSEOを考慮できているでしょうか。「サイトもできたし、SEOに始めるか!」と考える方がまだまだいらっしゃるかと思いますが、SEOは本来サイトが完成してから始めるよりも、サイト構築前の設計段階で実装したほうがその後運用していく中での成果が出やすいものです。

そこで今回は、サイト構築前に考えておきたいSEOについて、12個のポイントから紹介したいと思います。(サイトを作る際にはもっと山ほど考えておくべきことがありますが、今回はあくまでSEOの観点を中心にまとめてあります。)

見出し


1. 何のためにサイトを作るのかを再確認する

新規にサービスを始めたい、事業拡大に併せてサイトも変えたい、レスポンシブ対応にしたい、WordPressなどのCMSをいれて更新を楽にしたい、SEOでもっと集客できるサイトにしたい…等々、サイトを作る理由は様々あるかと思いますが、ここをしっかり関係各者で共通認識を持てていないと制作途中で追加要件が入ってスケジュール通りローンチ出来なかったり、見た目はきれいなサイトだけれどもSEOのことが全然考えられていなくて再度改修が必要に…なんていう事態になりかねません。

そういった失敗に陥らないためにも、目的を再確認してプロジェクトに関わる人たちで共通認識を持ちましょう。

2. サイトのもつ情報の性質の理解と、性質にあわせたSEOの方法を考える

そもそも、サイトのもつ情報がどういった性質なものであるのかを把握しておく必要があります。

(1) 不動産、求人、ECなどによくある縦型検索サイト

不動産、求人、ECなどによくある縦型検索サイトは、物件や商品などの多数の情報を保有している場合が多く、それをどれだけ検索にヒットさせられるのか、例えば「地域名×賃貸」「商品名×価格」などの掛け合わせキーワードでどれだけ面でおさえられるサイトにできるのかを考えてSEOの実装を考える必要があります。



(2) コーポレートサイトやブランドサイト

コーポレートサイトやブランドサイトの場合、まずは企業名や製品名などの指名検索ワードでちゃんと検索で上位表示できているのかが重要です。また、こうしたサイトは持っている情報が企業情報や製品に関するものに限られる場合があるため一般的な検索キーワードにヒットさせるのが難しくなりますが、QAコンテンツや事例コンテンツなどを活用して、どれだけ製品等に関連しそうな一般検索ワードまで広げていけるのかを考えてSEOを行う必要があります。


(3) SEOを第一優先で考えていないサイト

例えば、ネイティブアプリからWebサイトに展開したサービスや、FacebookなどSNS上で拡散することを主たる集客手法としているサービスの場合は、階層構造を作って、内部リンクを増やして、テキストコンテンツを入れて…となにも考えずに一般的なサイトで行うようなSEO施策をするとサイトのコンセプトを損なってしまうかもしれません。こういったサイトならでは持てる情報がどういった特性なのかを理解した上で、どうしたらそういった情報を検索にヒットさせられるのかを考えてSEOを行う必要があります。


3. ターゲットユーザーについて再確認する

「うちのお客様はこういう人だ。」「こんなにいいサービスなんだからユーザーも望むに違いない。」なんてことを口に出してしまっていませんか?

もしかしたら、

  • サービスを求めているのは、本当は違うユーザー層の可能性
  • もっとターゲットとなるユーザーを広げられる可能性

があるかもしれません。

CVに繋がるユーザーを再優先とするのは企業としては当然ですが、一旦「ターゲットユーザーは合っているのか」「もっと多くのユーザーにアプローチできないのか」を考えて、広く考えてみることが重要です。


4. 競合はどこか?それは本当に正しいのか?

SEOで成果を出していくには、ベンチマークすべき競合サイトもチェックする必要があります。競合調査の方法については、競合調査とその際に使える便利ツールを紹介する記事を書いたので、こちらをご覧頂ければと思います。よくよく調べてみると、競合とみなすべきサイトが実は思っていたところと違ったなんてことがあるかもしれません。

5. サイトの持つべきコンテンツは?

コンテンツは“ユーザーがそのサイトを選ぶ理由“になるため、自社サイトがユーザーにどういった情報(他では得られない価値)を提供できるのかを考えて、それをコンテンツに反映させる必要があります。最近では、SEOは内部施策が大事、コンテンツが大事…ということは当たり前に言われていますが、ここをしっかりと理解してコンテンツビルディングをしていかないと、今後SEOで成果を出していくのはどんどん難しくなってくるでしょう。

ターゲットのところで挙げたユーザーピラミッドで考えてみると、一般的なサイトが重要視しているのはCVに繋がるコンテンツ(例えば、求人サイトなら「求人情報」が、賃貸サイトなら「物件情報」)ばかりです。そこも無論重要ですが、必ずしもすべてのユーザーがすぐにCVに繋がるわけではないということ考えてみると、その周辺ニーズに応える情報をどれだけ提供できるかがSEOで成功するためのカギになってくるでしょう。


下の図は弊社でコンテンツを企画する際の流れと、ユーザーニーズを洗い出す際に使用するマインドマップです。


補足:よくありがちな失敗

  • 色々なコンテンツをとりあえず作ってみる。→薄く広く、競合と比較してもどれも中途半端になっている。
  • 作って放置されているコンテンツ→”作ること”が目的となっている。
  • 人を集めることばかり考えてコンテンツを投下する。→集まったユーザーを収益や資産に転換するという視点の欠如。
  • ネタのようなコンテンツばかり作って話題にしようとする。→それを見る人はターゲットになり得るのか。


6. SEOの肝であるキーワード選定

SEOで成果を出していく上で肝となるのがキーワードです。キーワードの選定方法については以前記事を書いたので、こちらをご覧頂ければと思います。

7. サイト構造を考えてサイトマップを作っているか

サイト構築に入る前にサイトマップをちゃんと作っているでしょうか?制作スケジュールがタイトだったりすると、ないがしろにしたまま制作に入ってしまうというケースがたまに見受けられます。

下の図は実際にあったサイトのディレクトリ構造の失敗例です。

■実際にあったサイト構造の失敗例

事前にどういったコンテンツをもつのかを確認し、ディレクトリ構造を考えてサイトマップに起こしておくことで、まったく検索エンジンに評価されないサイト構造になってしまった、なんていう事態を防ぐことが出来ます。

8. ドメインはどのように決めたのか

コンサルティングを行う上でよく相談されるような項目を以下に記載しておりますが、ドメインひとつとっても考えるべきことは色々あります。よく聞かれるものについていくつか挙げてみました

(1)どうやってドメイン名の決めた方がいいか。評価されやすい名前とかあるのか。

特にありません。ドメイン名は“SEOで評価されるかどうか”で決めるものではありません。

(2)オールドドメインの方がいいのか、関係ないのか。

たしかにドメイン運用歴が長いほど信頼される一要素にはなりえます。しかし、それだけで他サイトよりも優れているということにはなりません。※何も知らずにオールドドメインを購入したら過去にペナルティを受けていた…なんていうこともありえるので、注意が必要です。

(3)途中でサイトテーマが変わっても問題ないか。

基本的に好ましくありません。その前提で、例えば”関東地域の旅行サイト”というテーマが”日本全国の旅行サイト”になっても大きな問題はないですが、いきなり”自動車査定サイト”にガラっとテーマが変わってしまうと、それまでに蓄えてきた評価は引き継がないと考えても良いでしょう。

(4)ペナルティを受けてしまっている場合ドメインを変更するべきか否か。

すぐにドメイン変更を考える前に先ずはペナルティを解除する努力をしましょう。ドメインを変更してしまうとそれまでに蓄積されたプラス評価のリンク資産までも失ってしまいます。

(5)日本語ドメインは評価されやすいのか、関係ないのか。

数年前まで日本語ドメインの方が評価されやすいなんていう話もでてたみたいですが、関係ありません。

上記のように、ドメインひとつにしても、ちゃんと考慮しておかないとあとで痛い目をみるかもしれません。(とはいえ、SEOのためだけにドメインを決めるのはおかしな話ですが…)

9. 内部施策はちゃんとできているか


  • titleやmetaなどのHTMLタグチューニング
  • パンくずやサイドカラムなどの内部リンク構造
  • クロール、インデックスの最適化
  • URL構造の最適化
など、チェックすべきポイントは山ほどあります。

内部施策のチェック項目については、アユダンテさんが詳しくまとめられているFind Job ! Startupの記事がありますので、そちらをご参照頂ければと思います。

▼参考
これが無料?!プロ御用達のSEOチートシート【2013年版(アユダンテ)】 | Find Job ! Startup

10.URLの正規化処理は適切か?

URLの構造もSEOの成果に大きく関わってきます。特にリニューアルする際にサイトやコンテンツの構造が変わる場合は要注意です。

  • PCサイトとスマホサイトで別URLの場合
  • ドメインが変わる場合
  • 階層(URL)構造が変わる場合

などは、旧URLのもつ評価を新しいURLに適切に引き継ぐため、PC・スマホサイトを適切に評価してもらうために正規化処理が必要になります。

例えば、下記の様に同じコンテンツでURLが変わる場合、旧URLから新URLに301リダイレクトで正規化を行う必要があります。

旧URL:hogehoge.com/aaa/
新URL:hogehoge.com/item/aaa/

11. PCサイトとスマホサイトをどう扱うのか?

PCとスマホで同じものを使うのか、それともそれぞれで作るのか、その実装の仕方によって対応の仕方も変わってきます。

(1) PCとスマホで別々のURLにする場合

canonicalとalternateによるアノテーションと、ユーザーエージェント毎にリダイレクト処理が必要です。

(2) PCとスマホで同じURLにする場合:URLは同じで異なるhtml(+CSS)を使用

ユーザーエージェント毎にリダイレクト処理が必要です。

(3) PCとスマホで同じURLにする場合:レスポンシブ対応

特に正規化の処理は不要。ただし、サイトの特性や実装上の制約、実装・運用にかかるコストを鑑みてレスポンシブにするかどうかを判断するのが望ましいです。

▼参考
デスクトップ用とスマートフォン用のURLが別々の場合、スマホ版に特別SEOをする必要はありますか? | SEO対策Q&A [SEO HACKS]

12. データベースのことも確認しておく

保持しているデータの切り分けの可否や、実装するうえでデータの過不足がないかをシステム担当者と事前に確認しておくのがよいでしょう。さもないと、いざリニューアルを進めていったときに「データがないから実装できない!」なんていう事態になってしまうかもしれません。データベースについては、今はなくても大丈夫という考えではなく、次のフェーズで実装するかもしれないという将来の可能性のことも検討しておくことが重要です。

おわりに

以上、みてきたように、サイトを作るうえでSEOについて考えておかなければいけないことは多岐に渡ります。事前にこういった項目について考慮・検討しておくことで「せっかくサイト作ったのに失敗だ!」なんてことにならないようにしましょう。

お知らせ

【学生向け】ヴォラーレインターンシップイベントのご案内。
16卒学生を対象に、実践型インターンイベントを2つ開催します。

■[2/12~13開催] ヴォラーレ ウーマンジョブ
女性向けサービスを題材とした企画立案 (女子大生限定)
http://recruit.volare.jp/event/woman-job-2015/

■[2/21~22開催] ヴォラーレ ウィンターインターンシップ
Webコンサルタントの現場を体験出来る (16卒向け)
http://recruit.volare.jp/event/winterintern-2014/

■著者紹介
執筆:ヴォラーレ株式会社 Webコンサルティング事業部 グループマネージャー 渡邉 慎平
■監修
監修:執行役員CMO 土居 健太郎

ヴォラーレ株式会社
2007年設立。旧来型の「リンクを使ったSEO」ではなく、技術/マーケティングの両側面からWebサイトを改善していくためのSEOを中心としたWebコンサルティング事業を行っています。WebディレクションやWebマーケティングに携わる方々に、SEOの基本的な考え方・取り組み方をブログ執筆やセミナー、メディア寄稿を通して伝える活動も行っております。

■メディア紹介
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